本部 エリアマネージャー
岩下
ステークホルダー
全員の
利益最大化を図る

目次
エリアマネージャーの仕事を教えてください
仕事は大きく分けて、「can」と「will」に分けられます。
canは決まった目標の達成に向けて戦略を考え、エリアリーダーとの打ち合わせ、社内全体へのオペレーション、実行を行います。
大きく以下の4つの項目です。
①日々の数値管理
数字ときくと、苦手な人がいるかもしれません。
しかしながら数字は世界共通の揺るぎない事実です。
目標に対して現在どういう立ち位置なのか、ゴールまでの距離を正しくつかめないといけません。数値は日々変動していきますので、細かい変化にも敏感でなければいけません。例えば、昨年よりも生徒の退会が多い教室があった時、すぐに察知して現場の情報を取りに行き、早く手を打つことにより教室状態を大きく改善できたりもするのです。
そのためには誰よりも数値の変化に敏感でなければなりません。
②分析を行う
目標達成のために弊害となるものを洗い出します。
課題は分解することで「すぐに解決できるもの」と「すぐに解決できないもの」に分けられます。
分解する・分類別にする作業はとても大切で、それにより効率的に解決策をみつけることができます。
また、複雑そうに見える問題も分析をすることによって「そうか、この程度の話だったのか」と思う事もあります。
結局、実行する施策が実はシンプルだったりするものです。
上手くいった場合の分析も大切です。成功事例を分析し、言語化をすることで横展開、連続性を生むことができるからです。
分析は目標達成に限らず、日ごろの課題解決に必要なスキルです。
③戦略立案
数値管理と課題を明確化した上でどのように走るか。計画と行動方針を決めます。
正確に数値を把握しても、精緻な分析をしてもここが間違っていると失敗します。
ここで大切なのは「足し算」思考だけでは危険で、現場の実態を常に考えなければならないということです。
ですので、最初に「やらないこと」を決めることが重要です。
時間もリソースも限られている中で物事の優先順位がみえてくれば、時間やコストを無駄にすることもないからです。
④実行
立案ができたならあとは「やるだけ」です。
当たり前ですが、1人の人間だけが実行しても大きな成果を得ることはできません。
「やり切る力」を会社全体で高めるには、自分が本気であることを行動で示さなければなりません。
リーダーが誰よりも考え、高い解像度を共有できなければなりません。
「岩下さん、本気だ・・・」とどうすれば社員に伝わるか?
そう思ってもらえるにはどんな行動が好ましいか・・・。
リーダーはこれを徹底的に考え抜かなければなりません。
例えば、以下のような動きを取ることもあるのです。
・普段は行わない細かいマネジメント
・イレギュラーな働きかけをエリアリーダーや教室長に行う
いかに緊急性と重要性が高いかを行動そのもので伝えられるかが鍵です。
また、達成したときのベネフィットをしっかり伝えることも大切です。
鼓舞や奮起させることも重要で、期待以上の成果やファインプレーはすぐに全社共有し、1人で戦っていないことを認識してもらえるように努めています。
「WILL」については未来への方針(ビジョン/ミッション)を決め、会社全体に示します。
それによって、会社が何を目指すのか?そのためには何をすべきか?
will=意思というだけあって、自分はこうしたい!という信念が必要です。
そのうえで、まんてん個別をどう進めるべきか?
今年度のことだけではなく3年後、5年後の世の中の情勢を捉え、どのように会社も変化や進化をしなければならないのか?
納得のいく数値やロジックがないと社員は納得しませんので、抽象的なイメージをどれだけ解像度を高められるかが重要です。
いつまでも同じ方法は通用しません。
教育業界に限らず、世の中の動きに目を向けアップデートする発想が重要です。
エリアリーダーからエリアマネージャーになって変化したことはありますか?
A.仕組みづくりがメインになったことです。
ただ機械的に仕組みを考えるのではなく、その時に必要な仕組み、今は必要ではない仕組み、属人的な仕組みなどその時に状況に応じて
仕組みをビルドアップさせなければなりません。私自身も気を付けているのですが「昨年はこうだったから」という理由で、続けているものは一度立ち止まって考えなければなりません。
常に仕組みを問わなければならない・・・そういった意味では一番の仕事は畢竟、「疑うこと」なのかもしれません。
気を付けなければならないのが、自分だけの感覚や過去の経験ではなく、他者の意見に耳を傾けなければならないということです。
エリアリーダーや教室長から意見を汲み上げ、課題解決や最大公約数的な仕組みを作りますし、そのためには集団知を大切にしています。
定量的な判断が求められる場面が多く、そのためにはたくさんのデータを収集・分析しなければなりません。
また、教育ビジネスにおける一番の根幹は「人材」です。
人がいないと、誰も教えられることはできませんし、会社も成り立ちません。
採用から研修、育成、人員配置を考え、あらゆる観点からステークホルダー全員の利益最大化を図らなければなりません。責任範囲が広くなり、毎日がチャレンジの連続ですが、それが大きなやりがいとなっています。
教育サービス業として大切にしていること、自分なりの信念を教えてください
A.教室長が楽しそうに働く現場作りです。
学習塾は私自身も学生時代にお世話になったのですが、ものすごく楽しそうに働いておられました。二十歳になってからはお酒を一緒に飲んだり、学校の先生や両親とはまた違う大人との関わりになり、私にとってもかけがえのない存在でした。
そして、自身が教育業界に入って一番の教育は大人が楽しく働くことを理解しました。大人が楽しそうに働くことは、生徒の勉強への意欲に直結すると信じています。
それは心の余裕がないとできません。教室長が楽しそうに働く現場とはどのような会社か?
それには、フラットな目線での職場を作る必要があると考えています。
人間は大きな問題に直面したり、予期せぬトラブルが起きると人に目を向けがちです。
人のせいにせず、今の仕組みや構造を疑う。
教室長たちにプラスのエネルギーをまとわせたい!
そしてそれを生徒に伝染させたい!
この考えは教室長の頃から変わっていません。
どんな人に入社してきてほしいですか?
A①.リーダーシップ経験がある人/関心がある人
教室長業務の本質は、リーダーシップだと考えています。
講師は大学生から社会人、生徒は小学1年生から高校3年生まで。
それに面談に来られる保護者様は、生徒の祖母様かもしれませんしお父様かもしれません。
それこそ老若男女問わず、日々接することがあります。
その中で自分の考え方を伝え、折衝し、最良の答えを提示し、納得させる必要があります。
それもすべて、生徒の成績・満足度を上げるためですよね。
私は、リーダーシップというのは獲得していくものと考えています。
その経験がなくても、関心がある・・・そんなあなたは素養があるのかもしれません。
A②.他者を立てられる人
成果が出たときに自分の手柄ではなく、花を持たせることができる人が良いですね。
成績が上がった時に教室長は感謝されます。すぐさま担当の講師へのお礼やみんなに伝えられる人が、めぐりめぐって周りから応援されるのではないでしょうか。
最後にメッセージをお願いします
この仕事は、生徒の成長を支えるという尊い使命を担っています。もちろん、大変なこともありますが、それを上回る喜びと感動が待っています。
それに、一生懸命にやっていると、成長させてもらっているのは自分であると気付くこともあります。
また、教育業界以外からの応募も大歓迎ですよ。
一見教育業界と無縁そうな経験をされている方もスキルを掛け合わせると思わぬ成果や、会社から仕事を依頼されるかもしれません。
私もまさか自分が塾関係の仕事に就くとは思っていなかったですし、人生どうなるかは本当にわかりません。
「教育に興味がある」「人の役に立ちたい」「自分自身も成長したい」――そんな熱い想いを持った方と一緒に働けることを楽しみにしています。