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まんてん通信
まんてん通信 2020年4月号
2020.04.05
古人から学ぶ生き方
今回は、ある先人の言葉を一つご紹介したいと思います。
「子曰(しい)はく、君子(くんし)、重(おも)からざれば則(すなわ)ち威(い)あらず、学(まな)びても則(すなわ)ち固(こ)ならざれ。忠信(ちゅうしん)を主(しゅ)とし、己(おのれ)に如(し)かざる者(もの)を友(とも)とする無(な)かれ。過(あやま)ちては則(すなわ)ち改(あらた)むるを憚(はばか)ること勿(な)かれ。」
年齢を重ねてもチャラチャラしているようでは甘く見られるが、学問をしたからといって頭でっかちのコチコチになってもいけない。ひとかどの人間に親炙(しんしゃ)(その人に近づき親しんで感化を受けること)し、そのひとを見習うようにこころがけ、つまらない連中とツルんだりしないようにせよ。ただし自分のほうに見そこないがあれば、グズグズせずにあらためるべし。
自身の見せ方に、「軽い」と押しがきかない。とはいえ自分のことを「重々しく」見せかけるというのも恥ずかしい。勉強して一流学校にはいり、高学歴でひとを威嚇(いかく)するなんていうのは、恥ずかしさの最たるものである。ホントに頭のよいものは、おのれの頭のよさをひけらかしたりはしない。
人間と人間とのまじわりは、おたがいに鏡のように映しあうことである。相手がこわばった顔をしているとしたら、それは自分のささくれだった気持が映っている。相手が屈託なくほほえんでいるなら、きっと自分のおだやかな安らぎが伝わっている。
友人つきあいも、なるべく得るところのある友人とつきあい、その人を見習うようにしたい。とはいえ、いくら得るところがあっても、ウマが合わないなら無視してつきあわなくてもよい。友人とは「たがいに人間として尊重し合える」ような関係にあるひとのことである。平たくいえば、「たがいの考えていることを理解しようという気持ちになれる」ような関係にあるひとのことである。
「自分が合わないな」と思う人とは、うまく距離をとっておけばよい。ただし合わないと感じる自分のありかたが「こころの狭さ」「いわれなき偏見」「つまらない仲間意識」などで汚れていないかどうか、ちゃんと反省すべきでさる。自分と「ちがう」というだけで自分と「合わない」と決めつけちゃいけない。
「つまらないヤツだな」と思って疎遠になっていたけど、なにかの拍子にそうでもないとわかったら、「ごめん、キミのことを見誤っていた」と自分の非を素直に認め、あらためて友人になってもらおう。見誤ることが悪いのではない。見誤りに気づきながら「あらためる」ことができないのが悪いのである。
いかがでしょう。この教えが「正解」とは限りません。ですが私はとても心地よく感じます。
今月の高校紹介・・・兵庫県立兵庫工業高等学校
①どこにあるの?
JR山陽本線(兵庫~和田岬) 和田岬 より徒歩5分
夢かもめ 和田岬 より徒歩5分
②どんな校風?
「専門技術を身につけよう」、「スペシャリストとして頑張ろう」とする生徒に門戸を開き、多様で高度な学習ができる環境とシステムが用意されています。
生活面での指導は厳しめのようです。
③どんなクラブが盛ん?
近年は「陸上競技部」「空手部」「自転車部」が全国大会出場の好成績を収めています。また、硬式野球部も全国大会出場の実績を持っており多数のプロ野球選手を輩出しています。
④どんなコースがあるの?(レベルは?)
都市環境工学科、デザイン科、情報技術科、建築学科、総合理化学科、機械工学科、電気工学科があります。設備を利用して、資格取得を目指す活動が多くなります。
卒業生の多くが大学・短期大学・専修学校・各種学校・大学校に進学しています。
⑤卒業後の進路は?
≪進学≫
大手前、神戸学院大、流通科学大などに多数合格しています。
また兵庫県立大などの国公立大学に進学する人もいます。