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兵庫駅前教室
何よりも知らなければならないのは、” 己自身 “ だ!
2020.10.15
何よりも知らなければならないのは、” 己自身 “ だ!
今回は中学一年生の方々に向けてお話させて頂きましょう。1年も半分が過ぎた初秋のこの頃、この半年で色々な事を考え行動し、その経験から身に付いた知識も多い事でしょう。今回はそんな皆様方に、孔子先生とその弟子のやり取りを例に、身に付けていく知識の扱い方に対してのアドバイスをおくりましょう。
“ 子(し)曰(いわ)く、由(ゆう)、汝(なんじ)に之(こ)れを知(し)ることを誨(おし)えんか。
之(こ)れを知(し)るを之(こ)れを知(し)ると為(な)し、知(し)らざる
を知(し)らずと為(な)す。之(こ)れ知(し)る也(なり)。”
孔子の論語 為政(いせい)第二の17に伝えられている孔子とその弟子、子路のやりとりです。子路は性を沖、名を由、
あざな ( 中国など東アジアの漢字圏諸国で使われる人名の一要素で、中国で成人男子と女子が実名以外につけた名 )
を子路 ( 季路ともいう ) といい、孔子より9歳年下です。剛直で腕っぷしがつよく、若いころは遊侠( ゆうきょう : 仁義を重んじ、強きをくじき、弱きを助けること ) でしたが、孔子に心酔して弟子となった後は、「子路は先生から何かを聞き、まだそれが実行できないうちに、次の教えを聞くことをひたすらこわがった」というふうに、一途な態度で師事しました。孔子もこのやや粗暴なところはあるものの、なんともナイーブな子路をこよなく愛したということです。豪快な子路は深く考えず、見る前に跳べとばかりに、暴走する傾向がありました。だからこそ、孔子は、まずわかったこととわからないことを区別し、整理して考えることが必要なのだと、嚙んで含めるように説き聞かせたとのことです。
この訓戒が言いたいところは「まずは“学び”そして 学んだものを必ず “整理”してから次に進みましょう」ということです。
学んだ事が右から左に抜けていく様な事になってしまっていると、それはもうただの一瞬の出来事で何も得たものがないまま終わる事になってしまう、その様な事は無い様に心掛けていきましょうということですね!