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学習コラム
集団塾と個別指導塾どちらがいいのでしょうか?
2021.05.07
塾の選び方 「集団塾」「個別指導塾」
〇集団塾 特徴
集団塾では予め用意されたカリキュラムにしたがい、毎週決まった時間に受講する形式が一般的です。一定のペースで学習を進めていくため、学習習慣を自然と定着させることができます。それぞれの塾のノウハウの詰まったカリキュラムで、自分の目的達成に向けて効率よく学習を進めることが可能です。科目・時間帯の選択の自由度は個別指導塾と比べて低く、学校の授業フォローのためのコースや受験コース、3教科コースや5教科コースといった、予め塾で用意されているコースの中から自分に適したものを選択することになります。
〇個別指導塾 特徴
一方個別指導塾では、入塾テストや模試・定期テストの成績、生徒や保護者へのヒアリング結果に基づいて、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成して授業を進めます。部活動や習い事が忙しい生徒は、自分の都合に合わせたスケジュールを組むことで学業と両立させることができます。科目により得意・不得意が偏っている生徒は、苦手科目のみを受講することが可能です。苦手な科目を重点的に学習したり、逆に学年を超えて先取り学習を行ったりすることができます。自分のペースに合わせすぎて学習科目の偏りや遅れが発生しないように注意することが必要です。
〇どちらがお勧め?
・集団塾
⇒大人数での授業となるため、ライバルと切磋琢磨しながらやる気を維持できる生徒や、勉強習慣が定着しておらず、1人での学習では集中力が続かない生徒に向いています。塾という集団社会のなかに身を置き多くの同年代の生徒と接することにより、勉強面だけではなく人間的な成長も期待できます。同じ高校を目指して他の中学校から通っている生徒と塾で知り合う機会を得られるため、学外での交友関係を築くことが可能です。授業中、先生は生徒一人ひとりに目を配ることは難しいため、わからない箇所があってもすぐに質問できず置いて行かれてしまうという課題があります。授業中に挙手することができる生徒や授業前後に先生に積極的に質問をすることができる生徒でなければ、授業についていけない可能性があります。毎回の授業のなかで疑問を残さないように、復習や先生への質問、塾側が用意する質問対応への参加などを積極的に行う必要があります。
・個別指導塾
⇒マンツーマンもしくは先生1人に対して生徒2~3人といった少人数での授業形態のため、質問をしやすい環境が整っており、分からない箇所についてとことん丁寧にフォローしてもらうことができます。自分のペースでじっくりと学習に取り組みたい生徒や、控えめな性格のため先生に質問をすることが苦手な生徒に適しています。また、勉強習慣はすでに定着しているが自分の勉強方法が正しいのかわからない生徒や、きちんと勉強しているはずなのに成績が上がらない生徒にもおすすめです。普段ライバルと会う機会が少ないため、自分の学力が全国でどのようなレベルであるのか見失ってしまわないよう、模試の受験を通して定期的に自分の立ち位置を確認する必要があります。
〇費用はどちらが安い?
集団塾は先生1人で多くの生徒を受け持つため人件費が比較的安く抑えられます。そのため受講費は個別指導塾よりも一般的に安いです。個別指導塾の中でも、マンツーマンなどより少ない人数で指導をする授業形態の方が一般的に授業料金の単価は高くなります。
〇講師はどう違うか
・集団塾
⇒指導経験の長い正社員の講師や社会人経験のある講師、塾でのアルバイト経験の長い大学院生などが指導することが多く、より質の高い授業を受けることができます。受験のための指導経験も豊富なため、適切な進路指導を受けることが出来ます。一般的に担当する講師はコースや科目ごとに固定されています。わかりにくいから、自分との相性が悪いからといって講師を変えてもらうということは困難です。先生との相性を重視する生徒は、事前に口コミやホームページでの情報収集・体験授業などを通して、どのような講師が授業を担当するのかある程度確認をしておくことが必要です。
・個別指導塾
⇒体験授業などを通して生徒本人や保護者の希望に合わせて講師を選択することができます。1つの個別指導塾には優しい先生から厳しい先生まで、様々な性格や指導方針の先生が在籍していることが多いため、集団塾と比べて自分に最も適した講師と出会いやすくなっています。先生と1対1で会話する時間が集団塾より長いため信頼関係を築きやすく、安心して学習に臨むことができます。担当講師は一般的に現役の大学生が多いため、生徒との距離を縮めやすく親しみやすい存在です。大人の先生相手だと緊張してしまう生徒も、気軽に質問や相談がしやすくなります。授業の質や進路についての指導力は、集団塾のプロの講師に比べると経験不足により劣っている場合があります。一方で、受験を直近で経験しているからこそのアドバイスや経験談を聞くことが可能です。