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兵庫県 第三学区高校情報&入試情報
明石高校の偏差値と内申、合格ラインと進学実績まとめ
2022.01.25
明石高校完全ガイド – 特色・進路・受験対策まで
この記事では、明石高校の特色やアクセス情報、偏差値や進学実績などを紹介しています。受験する方に向けて明石高校の合格ラインや必要な内申点についても解説しています。高校受験の進学先を探している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
🏫 明石高校とはどんな学校?特色や校風を紹介
明石高校は1923年に創立された兵庫県明石市荷山町にある公立の高等学校です。
大正12年の開校以来「明校」の愛称で親しまれ、自彊不息、自治・協同・創造の校訓のもと、創造性に富む知・徳・体の調和のとれた人間形成に努めてきた県立高校です。昭和58年に県下唯一の美術科が、平成25年には普通科に理数探究類型が設置されました。
令和2年には国際社会や地域社会でリーダーとして活躍する科学系人材の育成をめざす**「ひょうごスーパーハイスクール」の先進枠**に指定され、理数探求類型を中心に、特色ある授業やプログラムが実施されています。
明石高校の基本情報
・学区:兵庫県第三学区(加古川・明石エリア)
・偏差値:52(中堅校)
・特徴:単位制高校(大学のように自分で時間割を組める)
・愛称:「明校」として親しまれている
📍 アクセス情報
電車・バスでのアクセス
・JR山陽本線または山陽電鉄『明石』駅7番乗場より、神姫バス55・56・57・66・83系統(免許試験場に向かうバス)『明石高校前』下車すぐ
・JR山陽本線または山陽電鉄『明石』駅1番乗場より神姫バス80系統、山陽バス60系統『明高下』下車北へ徒歩3分
基本情報
・住所:〒673-8585 兵庫県明石市荷山町1744番
・電話番号:078-911-4376
💡 アクセスのポイント 明石駅から徒歩では30分程度かかるため、通学にはバス利用が現実的です。「明石高校前」バス停で下車すれば学校まですぐです。
🎓 学科構成と特色
明石高校には普通科・STEAM探究科・美術科の3つの学科があります。
STEAM探究科(40名募集)
2024年度より理数探究類型がSTEAM探究科に改編されました。これまでの理数探究類型の学びをさらに発展させ、企業等との連携により得られた先端技術に関する知識をもとに、現代的な課題に関する探究活動を柱とした総合的・横断的な**Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art(芸術)・Mathematics(数学)**の学びや活動を通じて、課題の解決や新たな価値を創造する能力を育成します。
📚 STEAM探究科の特徴 旧理数コースから発展した学科で、知的好奇心が強く、複数の分野に興味がある生徒に向いています。環境問題などの現代的課題に横断的にアプローチする力を養います。
美術科(40名募集)
昭和58年に設置された兵庫県唯一の美術科には、多様な個性を持った生徒が集まります。
カリキュラムのうち美術に関する学習が全体の3分の1を占め、美術系大学の進学に必要な専門科目も充実しています。
カリキュラムの特徴
・1年次:美術史・素描・構成・絵画・彫刻などの共通科目を履修
・2年次:素描の他専攻2科目を選択履修
・3年次:素描の他専攻1科目を選択履修
文化芸術の分野で活躍している人を招いての講演会の他、2年次にはパリへの美術科研修旅行も行われるなど、体験的な機会も充実しています。また明石高校美術科展など、課題や作品を発表する機会にも恵まれています。
普通科(240名募集)
単位制の特徴を活かし、生徒の適性や進路希望に合わせて自由に時間割を組むことができます。
🎯 進路状況・大学合格実績
明石高校の進路は大学進学が基本ですが、専門学校や芸術系への進学など幅広い選択肢があります。
国公立大学合格実績
・主要大学:神戸大学、兵庫県立大学、神戸市外国語大学、兵庫教育大学、広島市立大学など
・合格者数:年間約40-50名(全体の約2割)
・特に多い進学先:兵庫県立大学
私立大学合格実績
関関同立
・関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学
産近甲龍
・甲南大学、近畿大学、京都産業大学、龍谷大学
その他主要私立大学
・神戸学院大学、大阪工業大学など
専門学校・短期大学
・専門学校:年間約40名(看護系、美容系など)
・短期大学:神戸女子短大など
偏差値が近い高校との進路比較
明石高校:国公立6.8%、関関同立5.9%、産近甲龍14.8%、他私大/短大65.4%、専門学校6.5%、就職0.6%
加古川南高校:国公立1.3%、関関同立6.4%、産近甲龍7.1%、他私大/短大61.1%、専門学校20.3%、就職3.9%
高砂南高校:国公立2.4%、関関同立3.6%、産近甲龍14.7%、他私大/短大65.3%、専門学校12.0%、就職1.9%
🎓 進路の特徴 明石高校は他の同偏差値帯の高校と比較して国公立大学への進学率が高く、専門学校への進学率が低いのが特徴です。単位制の特徴を活かし、自分の将来に合わせた幅広い進路選択が可能です。
📊 偏差値と学力が近い公立高校
明石高校の普通科の偏差値は52です。学力が近い高校は以下の通りです。
明石高校:一般入試偏差値52、推薦選抜偏差値53 加古川南高等学校:一般入試偏差値52、推薦選抜偏差値52 三木高等学校:一般入試偏差値52、推薦選抜偏差値53 高砂南高等学校:一般入試偏差値50、推薦選抜偏差値51 北条高等学校:一般入試偏差値50、推薦選抜偏差値50
📈 応募倍率推移
一般選抜の倍率推移
2024年度:倍率1.16倍 2023年度:倍率1.30倍 2022年度:倍率1.04倍
推薦選抜(美術科)の倍率推移
2024年度:倍率1.60倍 2023年度:倍率1.78倍 2022年度:倍率1.60倍
推薦選抜(STEAM探究科)の倍率推移
2024年度:倍率1.23倍 2023年度:倍率1.00倍 2022年度:倍率1.00倍
📊 倍率分析 一般選抜は1.04〜1.30倍で安定しており、極端に高い競争率ではありません。しかし特色選抜(STEAM探究科・美術科)は1.5倍を超える高い倍率となっており、しっかりとした対策が必要です。
📝 合格ラインと必要な点数
合否はどのようにして決まるの?
兵庫県公立高校入試 一般選抜は大きく分けて以下の3項目の合計得点で合否が決まります。
①内申点(250点)
②学力検査の計算式(250点):当日500点満点の入試×0.5
③第一志望加算点
■内申点の計算式
250点=(主要5教科の通知表×4倍)+(副教科の通知表×7.5倍)
・主要5教科(英語・数学・理科・社会・国語)
・副教科(音楽・美術・技術家庭科・保健体育)
ポイントは主要5教科の配点はどれも同じであり、傾斜配点ではないということ。
また、副教科の掛け数が主要5教科の倍近くあり、内申点が悪いと致命的であるということです。
内申点は入試前に決まるので、内申点で高校が決まるといっても過言ではありません。
例)
①すべての教科の通知表が3の場合
⇒150点=(5教科×3×4)+(4教科×3×7.5)
②すべての教科の通知表が4の場合
⇒200点=(5教科×4×4)+(4教科×4×7.5)
③すべての教科の通知表が5の場合
⇒250点=(5教科×5×4)+(4教科×5×7.5)
*上記の式に自分の通知表を当てはめて、内申点を計算してみましょう。
■学力検査の計算式
250点=主要5教科×100点×0.5
例)当日300点の得点の場合 ⇒150点=300×0.5
*上記の式に直近の実力試験の点数を元に計算してみましょう。
内申点と学力検査の合計で行きたい高校に行くためには何点必要なのかを確認しましょう。
明石高校の合格点目安
合格ラインは313~400点
総合点:最高点400点、平均点337.7点、最低点313点 内申点:最高点197点、平均点188.6点、最低点181点 入試得点:最高点203点、平均点149.1点、最低点132点
実践的な合格目安
・推薦入試:評定32以上が目安
・一般入試:
・当日点:300-310点/500点満点
・内申点:170点以上(通知表で「4」が多めの状態)
・合計:330点以上が安全圏
💡 合格のポイント 基礎基本に忠実な学習が最も重要です。計算ミスやスペルミスなどのケアレスミスを減らすことで確実に合格に近づけます。
🏫 明石高校を第一志望にするときの私立併願校はどこがよい?
ここでは、明石高校を第一志望に考える方の私立併願校の候補を紹介します。併願先探しに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。紹介している学校の基準は、明石高校からの距離・進学実績・内申点の観点で選定しています。
神戸野田高等学校 神戸野田高校は大正15年に設立された学校で、神戸市長田区に立地しています。質実剛健を教育理念として掲げており、修学旅行(特進コースはイギリス)や文化祭・体育祭等、行事に対して非常に熱心な校風です。4つのコースとそれぞれの系列に細かく分かれており、生徒の進路や意欲に合わせた学習をすることができます。
育英高等学校 神戸市長田区に位置し、明治32年に設立された、100年以上もの歴史を持つ高校です。『各有能(生徒一人ひとりの能力を育てる)』ことを基本の教育方針としており、海外交流を含めた様々なカリキュラムが用意されています。卒業生の大半が4年制大学に進学しますが、有名国立大学や難関私大への進学者も毎年出ています。
💡 受験対策のまとめ
重要なポイント
1.オープンハイスクールへの参加は必須
2.内申点対策:通知表で「4」を多く取ることを目標に
3.基礎基本の徹底:難問よりもケアレスミスの撲滅が重要
4.単位制の特徴を理解:自分で時間割を組める自由度の高さを活用
5.幅広い進路選択肢:大学進学だけでなく専門学校など多様な道がある
学習のアドバイス
・内申点が足りない場合:当日点で挽回可能(300点以上を目標)
・得意分野を伸ばす:STEAM探究科や美術科は特色ある学科で専門性を活かせる
・基礎の反復学習:応用問題よりも基礎問題の確実な得点が合格への近道
現在の自分の点数と志望校の合格基準を見て、「内申点が足りない・・・」「自分では難しいかもしれない・・・」と不安になっている方もいるのではないでしょうか?しっかり実力をつけて当日の点数を伸ばすことにより、少し内申点が足りなかったとしても明石高校に合格することができます。
明石高校は兵庫県第三学区の中堅校として、バランスの取れた教育環境と多様な進路選択肢を提供している魅力的な高校です。単位制の特徴を活かした柔軟な学習システムと、STEAM探究科・美術科といった特色ある学科により、生徒一人ひとりの個性と可能性を伸ばす教育を実践しています。