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兵庫駅前教室
勉強と音楽
2018.05.05
中学生、高校生の勉強法というのは千差万別、自分流のルーチンワークがある方も少なくないと思います。かく言う私も、テスト勉強中は常に某イチゴのチョコレート菓子を食べ続けたりしていました。
そんな勉強ですが、多くの方に経験がある、あるいは、保護者の立場からするとそれで勉強できるのかと不安になるもののひとつに『ながら勉強』というものがあります。今回はその中でも、特に『音楽を聴きながら』の勉強のメリット・デメリットについて紹介しようと思います。
目次
メリット1『勉強しやすい状況を作る』
どう言い繕っても、やはり学生にとって勉強は可能な限りやりたくないものでしょう。特に習慣づけされていない状態では、自室の机に向かってノートを広げることすら億劫に感じてしまうことも。
音楽を聴くことは基本的に『楽しいこと』ですから、音楽を聞きながら勉強することで『やりたくない』と言った負の印象を軽減させることができます。
そういったことを繰り返していく中で、音楽を聴くことと勉強をすることが結びつき、勉強自体を楽しみやすくなると言われています。私も一時期とてもテスト勉強がつらかった時期に、とにかく音楽を聴くために机に向かい、いざ聞き始めると勉強をしなければ、と染み付いた習慣に助けられたことがありました。
メリット2『雑音をシャットアウトし、集中できる』
よく言われる、そして実際に音楽を聞きながら勉強する方が感じているメリットは、これが多いのではないでしょうか。
イヤホンで音楽を聴くと、周囲の話し声などの雑音は音楽にかき消されて聞こえなくなります。繰り返し聞いている音楽であれば耳が慣れているので、音楽に気をとられすぎることなく雑音だけが消える、という理屈ですね。これは間違いなくあると思います。
また、そうして集中し始めると音楽から意識が離れていきます。結果的に、意識の比重が完全に勉強に向き、気付けば音楽を聴いていなかった、ということもありますから、こうした音楽を聞きながらの勉強と言うのは、集中の入り口に向いているのではないでしょうか。
そうしたメリットもある一方で、音楽を聴きながらの勉強と言うのにもやはりデメリットはあります。
デメリット1『音楽を聴かなければ集中できなくなるかも』
一般的によく言われるデメリットがこれですね。実際の入試や定期考査は静かな雰囲気の中で行われるものですから、音楽を聞きながらしか勉強ができない、と言う習慣になってしまうと本番で実力を発揮できなくなってしまうと言うものです。
ただ、これに関しては『勉強』と『試験』はかなり違った性質のものになり、『覚える作業』と『思い出す作業』と脳の役割もまったく異なりますから、あまり深く結び付けすぎないよう気をつけていれば、問題にならない場合も少なくないです。
過去問や予想問題集を家で解く場合に限り音楽は聴かない、と言った風にしっかりと分けて行うことができれば、うまくメリットだけをすくえるかもしれません。
デメリット2『集中の妨げになることも』
これはメリット2と反対のことを言っているように思えますが、どちらも表裏一体なのです。雑音が集中を妨げるように音楽もまた聴覚情報ですから妨げる能力は持っています。雑音を遮断するだけでなく、程度や触れている科目の種類によって集中まで阻害することはよくあることです。
数学や理科といった計算がメインの問題であればあまりこのデメリットは問題ありません。しかし、英語の長文や国語、英単語や社会の用語の暗記となると、音楽が邪魔をしてくることは多いと思います。
勉強する科目によっては音楽を止める、クラシックのようなインストルメンタルの曲に切り替える、といった工夫をする必要はあるでしょう。
勉強法は個人によるもので、人のやり方と違って当たり前です。音楽に限らず、さまざまな勉強法を試してみて、自分にあったものを探すのが、結果的に一番効率がいいかもしれませんね。