小論文の書き方【後編】 - 兵庫県の個別学習塾【まんてん個別指導塾】

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小論文の書き方【後編】

2019.01.17

 小論文の書き方について、引き続き解説していきましょう。

STEP2 文章構成を理解しよう

 志望理由書とは違い、小論文の基本的な文章構成は

 

序論…問題提起を行い、全体の方向性を示す部分。小論文の中身全体の紹介という役割を持つ。全体の1~2割程度の分量。

 例:~~について、~~ではあると思うが、実際は~~ではないだろうか。

本論…理由説明を行う、小論文の要となる部分。問題提起(序論)に対する主張の根拠の説明を行う。客観的な論拠が必要になる。全体の6~7割程度の分量。

 例:何故そうなるのだろうか。それは、実際には~~が~~であったからである。また、~~の場合には、~~は~~であった。

結論…全体のまとめとなる部分。本論での理由付けを元に、再度自分の意見を明確にして記述する。

 例:やはり~~は、実際には~~であると考えられる。

 

という三部構成になります。

 この構成をマスターしておくことは、小論文以外でも役に立ちます。ちなみに、数学の『証明』で書いている内容もこの三部構成です。

 

序論:合同や相似を証明する図形はどれか、紹介する。

本論:仮定や計算結果から客観的に分かる、合同・相似条件に必要な『理由』を列挙する。

結論:序論で紹介した図形が合同・相似であることを条件を用いて示す。

 

という形ですね。

STEP3 文章作法を抑えよう

 志望理由書でも軽く触れていましたが、今回はもう少しだけ詳細に文章作法についてまとめておきます。

 まずは文体についてです。

 志望理由書は敬体(です・ます)調でしたが、小論文は基本的に常体(だ・である)に統一します。これは志望理由書が『自分を売り込む』ことを目的にしているのでへりくだった文章にする必要があるからですが、小論文の目的はただ『自分の意見を記す』ことを目的としているからで、敬語を用いる必要性がないからです。また、時間制限や字数が設けられているので、常体で簡潔に書かなければ間に合わない、字数が足りない、ということに陥りやすいです。

 また、話し言葉になっていないかもよく注意しましょう。「~したり」などもアウトですのでよく注意しましょう。話し言葉のなかには「い抜き(正:していない→誤:してない)」や「ら抜き(正:見られる→誤:見れる)」「さ入れ(正:やらせて→誤:やらさせて)」「れ足す(正:勝てる→誤:勝てれる)」などミスしやすいものが多いのでしっかり見直しが必要です。普段から気付かず使ってしまっていないか、よく振り返ってみてください。

 次に、原稿用紙の使い方についてです。

 段落の文頭は、絶対に一マス空けます。メール以外の大抵の文章でも必須のマナーです。仮に英語で文章を書いたとしてもインデントを空けるので、万国共通のルールであると理解して、忘れないようにしてください。

 また、句読点『。』や『、』、閉じ括弧『」』や『)』が行の頭にきてしまう場合は、前の行の最後のマスに一緒に書くか、はみ出してその下に書きます。

 捨て仮名(小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」など)が行の頭にくる場合は、そのままでもいいですし、前の行の最後のマスに一緒に書くか、はみ出してその下に書いてもいいです。これらは自由です。

 句読点と閉じ括弧が続く場合は、それぞれで一マスずつとっても、一マスに詰めて書いても自由とされています。

 

 受験まであと僅か。何度も繰り返し小論文を書き、しっかりと慣れていきましょう!

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