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まんてん通信
春休みの勉強
2018.03.16
中学1、2年生は学年末考査を終え、中学3年生は1年に及ぶ長い受験勉強を乗り越えた3月。今回は、そんな3月の勉強についてアドバイスしていこうと思います。
「新中学2、3年生はしっかりと『数学』と『英語』の復習を!」
3月に限らず、夏休みや冬休みなどの長期休みは苦手対策や復習に力を入れることの出来る数少ない機会です。
中でも『数学』と『英語』に関しては、学習内容がピラミッド型になっていると言われています。もちろん他の3教科が重要ではないというわけではないですが、それらは単元が完全に独立している科目です。極端なことを言ってしまうと、例えば理科では「生物分野は0点だけど、物理分野は満点が取れる」ということは起こりえます。しかし数学では「方程式は解けないけれど図形の単元なら満点が取れる」ということは絶対にないです。なぜなら、図形の問題の中にも方程式を利用して解く問題が少なくないからです。
先に挙げた『数学』と『英語』は、そういった基礎が出来ていないと他の問題が解けなくなってしまう科目です。ですので、3月は復習に当てるべきなのです。
数学であれば、3月にオススメする単元はいわゆる『計算分野』です。中学生は大まかにですが、各学年1学期は計算分野、2学期は関数、3学期は図形、というふうに分かれています。1学期の計算分野でつまずかないよう、中学1、2年生の頃の計算の復習をしっかりすることで、新学年にいいスタートが切れるようになります。
英語であれば、『単語』や『熟語』の総復習がいいでしょう。単語や熟語は習熟度によらず必須ですので、覚えて損は絶対にありません。また英語が苦手で基礎が出来ていないと感じる場合は、『be動詞』と『一般動詞(現在形)』の単元を徹底して復習してください。英語の単元は数学に比べてある程度独立していますが、この二つの単元で『肯定文・疑問文・否定文』の形をマスターできれば、それは全ての単元に通じることになります。しっかりと抑えて、次の学年へ臨みましょう。
「新高校1年生は遊びすぎないように!」
受験を乗り越えた今、新高校1年生は勉強などしたくないと思うでしょう。遊びたいと思うのは当然ですし、我慢した分遊ぶことをとがめる理由は何もありません。中学校の友人と遊ぶ機会はもしかしたらこれが最後になるかも知れませんから、むしろ遊ぶべき、とも言えます。
ただ、先のことを考えるのであれば「3月半ばから一度もシャーペンを握らずに入学した」などという事態だけは絶対に避けるべきです。
まだその後の進路を考えられる時期ではないと思いますが、大学受験を少しでも考えているのなら、推薦という可能性も残しておきたいところ。最終的に利用しないにしても、現段階で可能性の芽を摘んでしまうのは得策ではありません。
推薦で求められる『評定平均』は高校での5段階の成績の平均を出したものです。当然、3年生へ向かうにつれて授業内容はどんどん高度になっていきますから、平均値を上げるのであれば「1年生の成績」がとても重要になってきます。
その上で、高校1年生の最初の授業は、実は中学の頃の応用がメインであることが多いです。つまり、中学時代の勉強を疎かにしないことが、引いては受験で有利に立ち回れる要因にも繋がってきます。受験勉強ほど必死にやる必要はないと思いますが、『高校に入学後、授業について行けず中学の復習から始める』などという典型的な失敗が起こらないよう、ある程度の復習はきっちりしておきましょう。
春休みは短いですが、4月になってから後悔することのないよう遊びはほどほどに、勉強もしっかりしてくださいね。