自己推薦文の書き方【前編】 - 兵庫県の個別学習塾【まんてん個別指導塾】

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まんてん通信

自己推薦文の書き方【前編】

2018.12.21

 12月もなかばを過ぎ、2018年も残すところあと僅かとなって参りました。そんな今回は、中学3年生の中でも、推薦入試や私立専願の生徒が直面するであろう『自己推薦文』の書き方について、前後編に分けてお伝えできれば、と思います。

STEP0 書く内容はきちんと熟考すること

 基本的に、推薦文や志望理由書などは『自分を売り込む』ということが目的の第一であるので、それを意識した内容でなければいけません。

 例えば、長所について聞かれている箇所で

『わたしの長所は爆発力です。たとえば、8月20日まで手つかずだった夏休みの宿題も、1週間の徹夜により始業式までには完璧な形で終えることが出来ました』

というような文章を書いてしまったとして、これから読み取れるのは『計画性のなさ』にしかならないでしょう。そのようにネガティブ、マイナスの印象を与えてしまいそうな事柄は避けて書く方がベターです。

 またその逆で「短所」を書く際には『優柔不断で、どんなこともじっくり考えてから正しい結論を出すタイプです』など長所とも取れるものを書くといい、とされています。自分が思う『一番の長所や短所』を書く必要はありません。読み手が「この生徒が欲しい」と思って貰えるよう、自分のプロフィールをきちんと取捨選択して書くようにしましょう。

STEP1 文章の構成をイメージする。

 基本的な全体的構成は『起承転結』と呼ばれるものになります。成り立ちに立ち返ると『起承転結』は実は高度なテクニックなのですが、ここでは非常に簡略化した『ただの四部構成』程度の意味だと思ってください。

 自己推薦文での四部構成の役割について、『志望動機』という推薦文の欄に対応した例文で紹介できれば、と思います。

 

起…与えられた問いへの返答。簡潔に結論として書くのが定番でありベター。文章全体の1~2割程度の分量。

 例:わたしは将来○○になりたいと思っています。 それを実現する上で△△高校では□□を学びたいと思っています。

承…起に対する補足説明。起と合わせて全体の2~3割程度の分量。

 例:御校では□□について一年次から学ぶことができ、二年次には他校にない特殊なカリキュラムが組まれていることに非常に魅力を感じています。

転…具体例や自分の経験など、話にリアリティや厚みを持たせる。おおよそ4~5割程度の分量が目安。また話を複数盛り込んでよい。

 例:(前半)わたしが○○になりたいと思ったのは、小学生の頃、~~があったからです。~~(具体的なエピソードをさらに掘り下げて、出来れば後半に繋がるよう書く)~~

   (後半)現在、その○○になるには□□について深く学ぶ必要があると感じました。□□を学ぶことで、将来の活動に活かしていきたいと思っています。

結…まとめ。起で書いた内容を承と転の内容で補足し、言い換える。全体の2割程度の分量。

 例:○○になるためには、その為の知識だけでなく□□についての知識も必要であると感じました。その為、御校での教育設備や優秀な教師の下でそれらについて深く学びたいと強く思い志望しました。

 

 与えられた欄の行数が少ない場合は、転でのエピソード量を削減するのがベターです。ただし印象が薄くなってしまいがちなので注意が必要です。

 逆に与えられた量が著しく多い場合は、転でのエピソード量を増やすと書きやすいでしょう。起の部分で二種類の事柄を挙げるなどしてもいいかもしれませんが、論点がブレやすくなるので注意と技術が必要です。

 このような形になることをイメージして、自分なりにどんな内容にするかを決めていきましょう。いきなり上の例文のようにしっかりとした文章が出来上がっている必要は全くありません。何回も書き直し、先生や親に添削を貰ってよい文章にしていきましょう。

 

 後編では、実際に書き始めていく流れについて解説していきたいと思います。

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