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まんてん通信
自由研究の進め方
2018.07.20
まだ7月ですが、そうとは思えないほどの猛暑日が続いております。水分・塩分補給を怠らず、体調管理にはどうぞお気をつけてください。
そんな厳しい暑さの中で始まった夏休み。その宿題に頭を悩ませている生徒も多いと思います。今回はその中でも『自由研究』についてアドバイスをしていきたいと思います。
自由研究のジャンルやまとめ方を知ろう
自由研究というと、何をしたらいいのか迷うことが多いと思いますし、学校側からあまり指示されることもないと思います。基本的に文字通り自由に行っていいというものが自由研究です。
自由研究のジャンルは大きく『実験系』『調査系』『観察系』に分類されると思います。この三つのジャンルから選ぶ、いうよりは自然とそう大別されていく、と言う程度の話なので深く気にする必要はありません。図書館で調べ物をしてそれをまとめるだけでも、実は立派な自由研究と言えます。
そしてどのジャンルでも共通するのは、まとめる際に
『テーマ』
『動機・きっかけ』
『予想・仮説』
『方法』
『準備・道具』
『結果』
『考察』
の7つの項目があるべき、というものです。絶対になくてはならない、というルールがあるわけではありませんが、実はこれらは論文の構成とほとんど一緒なので、これらを踏襲しているのとしていないのとではクオリティには大きな差があります。
自由研究のテーマの決め方
自由研究のテーマには毎年頭を悩ませている方が多いと思います。それに関する書籍も書店では平積みされますし、ウェブサイトでもテーマを決めてくれるようなものもあります。
そして肝心のテーマの決め方ですが『楽そう』という理由で決めてしまうと、実は後になって苦しくなるパターンが少なくありません。少しくらい実験が面倒な方が、結果的に早く終わったりすることもあります。
ではどのようにしてテーマを決めるかというと、『予想・仮説が簡単に立てられるか』という面で見てみるのがオススメです。
実際の研究より結果や考察の内容に関して迷ったりしてなかなか手が進まない、ということが少なくありません。『予想・仮説』は『考察』とほとんど直接的に結びついてくるものなので、この『予想・仮説』の内容がよければ、自然と『考察』が楽になってくるのです。
結果と考察の違いは?
いざ研究を始めまとめてみると、結果と考察の違いに悩むこともあると思います。そこでそれらの違いについて説明します。
結果とは実験や調査を通して得られたデータ、あるいはそれらを利用して独自に再度まとめる、計算するなどした情報のことです。よくみられる「10円玉を綺麗にする実験」で例えるなら「~~の調味料では10円玉が綺麗になり、~~では綺麗にならなかった」という部分までが『結果』です。
一方、考察はその結果から得られる事柄であり、『予想・仮説』に沿っているのか反しているのか、実験の成否や問題点や改善点などが、よくある考察の内容です。先の例で言うと「~~の調味料は還元する作用を持っており、~~にはそれがないと思われる」などが『考察』に当たります。『結果』に対して「何故そうなったのか」ということを考えること、と認識して貰えれば間違いないと思います。
自由研究は『考察』が重要です。そこに焦点を当てて自由研究を進めていくと、今までとは違った出来になると思います。ぜひ頑張ってください!