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湊川教室
共通テストについて理解しよう!
2021.04.30
日本最大規模の試験「共通テスト」
「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」は各大学が独立行政法人「大学入試センター」と共同で実施する試験です。
2020年度入試までおよそ30年にわたり実施されてきた「大学入試センター試験(以下、センター試験)」の後継にあたる試験で、2021年度入試から実施されました。センター試験と同様、毎年1月中旬の土・日曜の2日間に全国で一斉に実施される、日本最大規模の試験です。
国公立大学の一般選抜受験者は、原則共通テストを受験しなければなりません。また、多くの私立大学でも共通テストの成績を利用する「共通テスト利用方式」を設定しています。大学進学を考える受験生にとって、この共通テスト対策は必須といっても過言ではありません。
逆に、早めに「共通テスト」に対策できれば、かなり優位になるとも言えます。
そもそも、どうして共通テストになったのか
センター試験から共通テストへの移行に代表される「大学入試改革」は、国が進める「高大接続改革」のひとつです。国が改革を進める背景には、将来に対する強い危機感があります。
現在の高校生や小・中学生が社会に出て活躍する頃には、現代社会は大きく変化している可能性があり、情報化社会の進展や急速に進む少子高齢化、グローバル化などにより、今の私たちには想像できないような形に変わっているかもしれません。
事実、新型コロナウイルスの流行により、リモートワークやオンライン授業など、それ以前には身近でなかった形態が私たちの生活に入ってきたことは記憶に新しいところです。
こういった、変化の激しい世の中に対応するための、適応力・応用力・柔軟な思考・実行力など
そういった、今まで重点的に判定されてきた知識とは別の視点も判定されることとなります。
求められる資質や能力を育み評価するために、「高校教育」「大学教育」それをつなぐ「大学入試」を三位一体で改革しようとしているのです。
これら三位一体の改革のなかで、「大学入試改革」では、これまで以上に多面的・総合的に能力を評価する入試への転換が掲げられています。
具体的には、学力の3要素と呼ばれる「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を入試でバランスよく評価することが求められています。
知識を前提にしながらも、活用する「思考力・判断力・表現力」を一層重視した評価にするため、共通テストでは、従来のセンター試験からの良問は引き継ぎつつも、試験の目的に沿って作問や出題形式が見直されました。
具体的にどう対策するのか
まず、共通テストでどの科目を受験すればよいのか?
これはみなさんが受験する大学によります。
合否判定に用いる共通テストの教科数や指定教科(科目)は大学により異なるためです。
受験に必要な教科数は、国公立大学では多くの大学が5教科以上、私立大学の共通テスト利用方式では2~3教科が一般的です。
指定教科(科目)も、大学により異なりますが、理科や地理歴史・公民などは受験生の勉強科目に応じて受験できるよう複数科目から自由に選択できる場合が多くなっています。
ただし、学部・学科の性質上、特定科目を必須とするケースも見られます。
科目選択時に注意しなければならない科目は、「英語以外の外国語」「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「簿記・会計」「情報関係基礎」「地歴A(世界史A・日本史A・地理A)」です。
これらを出題科目として指定しない大学が多く見られるためです。
また、公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」も、旧帝大などの難関大学では受験できないケースが見られる科目です。
なお、前述のうち数学②の「簿記・会計」「情報関係基礎」は、受験科目として指定されていても、「高等学校においてこれらの科目を履修した者のみ選択可能」といった制限が設けられている場合が多々見られます。
つまり、一番簡単なのは、下記のような流れです。
①受験する大学・学科を決める
②受験に必要な科目を洗い出す
③試験に向けて(学校の勉強と別建てで)学習する
塾としては、早めに進路を決めることを推奨しておりますが、そうは言ってもなかなか自分の人生に関わる選択なので、決めづらいと思います。
まんてん個別指導塾では、無料面談での相談も受け付けておりますので
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