播磨農業高校

 

場所

播磨農業高校は加西市北条町にある農業高校です。北条鉄道の北条町駅から徒歩約25分、バス停「播磨農業高校前」からすぐの所にあります。

 

偏差値

合格の目安となる偏差値は、農業経営科40，園芸科40，畜産科36となっています。募集定員は全学科共通して40名です。それぞれの募集定員から、推薦入試合格者を引いた人数を一般入試で募集します。

 

 

特徴

農業経営科、園芸科、畜産科の3科がある男女共学の農業高校です。西日本最大級を誇る敷地の広さは甲子園球場8個分ほどもあります。「小さくて大きな学校～大地に生きる播農生～」とスローガンに掲げているように、生徒たちは自然あふれる広大な土地で、活き活きと勉強や実習に毎日励んでいます。県内では唯一、文部科学省指定の農業経営者育成高校として認定を受けているのも特徴です。オーストラリアでの農業海外研修や、ブラジルでの若手地域農業リーダー海外研修事業といった国際理解教育にも力を入れています。海外の人々と交流を深めたり、国際文化に触れて見聞を広める貴重な機会です。

 

〈学校生活－ホームルームと進路指導〉

「質実剛健、敬愛協和、自主創造」という校訓を心掛けた学校生活を目指しています。授業をはじめ多くの取り組みを行う中で、沢山の学びを得ながら豊かな心を育んでいきます。農業高校ならではの「農業クラブ」の活動にも積極的です。毎年出場している大会では、プロジェクト発表競技や農業鑑定競技などを通して、他の学生と切磋琢磨しながら学びを深めていきます。「玉丘寮」という学生寮があるのも、この学校の大きな特徴です。1年生男子は全員入寮が義務付けられています。寮生は「調和、自律、礼儀」を重んじ、規則正しく明るい生活を送っています。寮内で行われるレクレーションは、みんなで盛り上がれる賑やかなイベントです。就職にも有利な資格の取得もしっかりサポートしています。3年間で10以上もの資格を取る生徒もいるほどです。危険物取扱者、フラワー装飾技能士などの国家資格、簿記や英検など、非常に幅広い分野に対応しています。さらにガス溶接技能講習や小型車両系建設機械運転特別教育など、技能講習や特別教育も受けることができます。

 

〈学びの特色〉

実習や実験を重点的に、専門的なスキルを着実に伸ばしていきます。学科ごとの研究活動も盛んです。1年生では普通科目を中心に、総合実習や専門科目のカリキュラムが組み込まれています。2年生以降では、学科ごとにコースが2つずつあり、全部で6コースに分かれて学習を進めていきます。

 

■農業経営科

農業経営のノウハウや、安心安全で美味しい農作物の生産技術を学ぶ学科です。自然や人に優しい有機水田で農業を行います。コースは「作物・農業機械」、「野菜」の2つです。作物・農業機械コースでは、トラクタなど大型農業機械の操作を学びながら米やイモ類を栽培します。野菜コースでは施設栽培・露地栽培に取り組み、多様な野菜を育てていきます。飲食店の食品廃棄物を土壌改良材にして、環境を考慮した農業活動も積極的に実施しています。

 

■園芸科

園芸の専門家として活躍できるための知識と技術を習得する学科です。コースは「果樹」と「草花デザイン」があります。果樹コースでは、食品製造について学べるのが特徴です。ブドウやモモをはじめ、色々な果物を取り扱います。実習で育てた果実は、販売したりジャムに加工します。草花デザインコースでは植物バイオを学ぶことができ、実習では鉢物や花壇苗などを栽培します。学びを得ながら、緑化活動や花育活動など地域に貢献した取り組みにも携われます。

 

■畜産科

家畜の飼育を体験しながら、畜産における知識やスキルを学ぶ学科です。コースは「酪農」と「肉畜」に分かれています。酪農コースでは、乳牛に関する知識を深める学習内容になっています。搾乳や受精卵の検卵、牧草の刈取りなど、さまざまな実習・実験を通して幅広い技術を培います。肉畜コースでは肉牛、豚、鶏の飼育を中心に家畜のノウハウを身に着けていきます。肉牛枝肉共励会、肉牛先進会といったイベントにも参加するなど、校外で刺激を受ける機会も沢山です。

 

〈クラブ活動や学校行事〉

9つの運動部、5つの文化部があり、どのクラブも日々活動に励んでいます。乳牛クラブや郷土伝統文化継承クラブなど、他校ではなかなか見られないような部活があるのも特徴です。近年では馬術部が高校総体個人戦で優勝、柔道部が近畿大会女子新人戦出場といった実績があります。学校行事では体育大会、球技大会、播磨農高祭が毎年盛り上がっています。他にも、わかつが祭など色んなイベントを楽しめるのが魅力です。

 

■入試要項（２０２３年度）

【農業経営（推薦選抜）】
・募集定員　２０名　・受験者数　２１名　・合格者数　２０名（倍率１．０）　・合格平均偏差値　３９．８）

【農業経営（一般選抜】

・募集定員　２２名　・受験者数　２０名　・合格者数　２０名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　３８．３）

【園芸（推薦選抜）】

・募集定員　２０名　・受験者数　１２名　・合格者数　１２名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　４２．８）

【園芸（一般選抜）】

・募集定員　２８名　・受験者数　２６名　・合格者数　２６名（倍率１．１０）　・合格者平均偏差値　４２．１）

【畜産（推薦選抜）】

・募集定員　２０名　・受験者数　２４名　・合格者数　２０名（倍率１．２０）　・合格者平均偏差値　４３．７）

【畜産（一般選抜）】

・募集定員　２０名　・受験者数　１９名　・合格者数　１９名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　３９．０）

２０２３年度の播磨農業高校の進路実績

 

同じ農業高校との進路比較

	国公立	関関同立	産近甲龍	他私大/短大	専門学校/各種学校	就職/公務員
播磨農業	1.86%	0.0%	0.0%	15.8%	31.7%	40.2%
県立農業	2.94%	0.0%	3.45%	20.91%	34.45%	38.23%

 

考察

卒業生の進路先は農業系が約４0％にのぼります。また農業系だけでなく、他の分野も非常にさまざまです。進学希望者は多くの専門学校、短大、4年制大学に合格しています。関西圏の学校が多いですが、東京農業大学や中央大学など広範囲にわたります。近年では国公立大学、獣医学部でさらに深く学ぼうとする生徒もいます。

 

 

 

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