東播工業高校

 

場所

加古川市の東神吉町にある工業高校です。JR宝殿駅から約2.6kmで、自転車で通学する生徒が多いです。便数は少ないですが、バス停「東播工業高校前」で降りて徒歩約3分でも行けます。

 

偏差値

合格の目安となる偏差値は、機械科42，電気科42、建築科41、土木科41となっています。推薦入試で定員の半数を募集した後、一般入試では定員から推薦合格者を差し引いた人数を募集します。

 

特徴

機械科、電気科、建築科、土木科の4つの学科を持つ、加古川市で唯一の工業高校です。座学と実習を両立させながら、スペシャリストとして活躍できるためのカリキュラムが用意されています。「健やかに伸びよう汗だして」と校訓にあるように、学校生活の中で知識や技術を身に着けるだけでなく、心身も強く鍛えていくことを目標としています。専門的な学習が充実しているのはもちろん、人との関わりの大切さを実感できる活動も豊富です。ボランティア活動、出前修理・修繕といった体験では、人のために汗を流すという素晴らしさを肌で感じることができます。防災に関する教育もあり、「T-DAP」という本格的な災害時支援プロジェクトを立ち上げています。T－DAPの今までの活動内容は、地域合同防災避難訓練や被災地への支援活動などです。このように社会貢献に積極的に携わっていきながら、自己成長にもつなげていくことができます。

 

〈学校生活―ホームルームと進路指導〉

「ものづくり、ひとづくり、まちづくり」を方針として定めているように、ものづくりの能力を高めていく中で内面も磨き、地域に貢献していけるような教育を目指しています。校外での見学や実習など、一人ひとりが将来を具体的に見据えられる機会が沢山設けられているのもメリットです。生徒全員が使用するキャリアノートは、自身の能力や適性を知ることができ、就きたい仕事を考えるのに役立てられています。進路講演会、ガイダンス、面接指導を実施するなど、3年間を通して進路サポートが徹底されているのも強みです。

 

〈学びの特色〉

現場実習やインターンシップを多く取り入れることで実際の仕事のイメージを掴み、学習意欲が高められる点が魅力です。自ら考え、主体的に行動できる人材になれるような指導を心掛けています。

 

■機械科

座学の授業で機械や情報に関する知識を学び、旋盤や溶接などの実習で実践的な技術を習得していきます。匠やものづくりマイスターの方から直接教えてもらう機会があるのが魅力です。実習は10人程の班に分かれて行われます。修理や修繕を中心に校外での活動も行い、地域に貢献しています。取得できる資格は技能検定、ボイラー技士、危険物取扱者など幅広いです。「高校生ものづくりコンテスト」の県大会で入賞した実績もあります。

 

■電気科

発電・送配電などを中心に、電気のスペシャリストになるために必要なことを学ぶ学科です。知識やスキルを授業で培っていきながら、ものづくりにも挑戦します。座学や実習の他にも、工場見学や工作教室を行うことで有意義な学習を体験できます。卒業時に工事担当者、第二種電気工事士、第三種電気主任技術者、特殊無線技士などの資格取得が可能です。（選択科目によって異なる場合があります）

 

■建築科

建築技術者として活躍するための基礎知識や技術を身に着けていく学科です。現役プロの監督のもとで小屋作りに挑戦したり現場に行ったりなど、さまざまな実習に力を入れています。インターンシップの実施も積極的に取り入れています。毎年開催される建築作品展は、作品や製図を多くの人に見てもらえる貴重なイベントです。学科生は全員、2級建築施工管理技術検定を受験することになっています。

 

■土木科

現場監督や設計担当者のような、いわゆる土木技術者になれるよう育成していく学科です。工業技術の基礎を踏まえながら、ものづくり実習・現場実習を行っていきます。交通安全のために使用される「飛び出し坊や」の製作に毎年携わり、しっかり学びながら地域貢献にも積極的です。土木施工管理技術者試験や測量士補に受かるためのサポートも充実しています。卒業後の就職先は建設や道路会社をはじめ、機械工業や電気会社など幅広いです。

 

〈クラブ活動や学校行事〉

東播工業高校は部活動や行事も盛り沢山で、刺激のある学校生活を送ることができます。クラブは運動部・文化部はもちろん同好会やサークルもあり、多様な分野に対応しています。ロボット研究や建築研究など工業系のものから、空飛ぶ車椅子機械研究やクライミングなどユニークなものまで実にさまざまです。

体育祭や文化祭など、年間行事も3年生を筆頭に毎年盛り上がりを見せています。1年生はオリエンテーション合宿、2年生はインターンシップ、3年生は工場見学など、学年によるイベントも豊富です。

 

■入試要項（２０２３年度）

 

【機械（推薦選抜）】

・募集定員　４０名　・受験者数　３７名　・合格者数３７名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　４２．９

【機械（一般選抜）】

・募集定員　４０名　・受験者数　３８名　・合格者数３８名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　４１．４

【電気（推薦選抜）】
・募集定員　４０名　・受験者数　２７名　・合格者数２７名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　４１．８

【電気（一般選抜）】

・募集定員　５３名　・受験者数　４６名　・合格者数４６名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　４０．９

【建築（推薦選抜）】
・募集定員　２０名　・受験者数　１５名　・合格者数１５名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　４０．０

【建築（一般選抜）】
・募集定員　２０名　・受験者数　２１名　・合格者数２１名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　４１．５

【土木（推薦選抜）】
・募集定員　２０名　・受験者数　１５名　・合格者数１５名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　３７．５

【土木（一般選抜）】
・募集定員　２５名　・受験者数　１０名　・合格者数１０名（倍率１．００）　・合格者平均偏差値　３６．５

 

２０２３年度の東播工業高校の進路実績

考察

生徒全体のおよそ7～8割が就職希望者です。

内定率100％という安定した実績を出しています。

進学希望者も大阪工業大学や西日本工業大学など、毎年さまざまな大学や専門学校に合格しており、その多くが関西圏の学校です。

 

 

 

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