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中学生が高校受験の英語長文問題で高得点をとるにはどうすればいい?長文読解のポイントと問題の解き方を徹底解説!

2024.05.31

高校受験の英語長文はどうやって読解すればよいのでしょうか。長文読解の大前提や苦手な人でもできる長文読解のポイントを解説します。長文読解の学習方法についても解説しますので、長文が苦手な方は、ぜひ参考にしてください。

 

受験生にとって、英語の得点は合否を左右する非常に重要なものです。出題分野別に英語の入試問題を分析してみると、リスニング・対話文・文法問題・資料分析問題・長文読解問題・英作文などに分けられます。

 

なかでも、長文読解問題は英文を読む時間がなかったり、設問文の意味を正確に把握できなかったりといったことが多く、苦手としている受験生が少なくありません。どうすれば、英語長文問題が得意になるのでしょうか。

 

今回は高校受験の英語長文問題を苦手とする理由や長文読解の大前提、長文攻略に必要な2つの力、英語長文を早く正確に読むポイント、問題を確実に解く手段などについて解説します。ぜひ、参考にしてください。

 

なぜ、英語長文の問題を苦手としている人が多いのか?

 

英語の中でも長文読解を苦手としている受験生はかなりいます。実際、受験時期になると長文問題の得点が上がらないという相談を多く受けます。なぜ、多くの生徒が英語緒運を苦手としているのでしょうか。結論を言えば、誤った方法で勉強しているからです。

 

代表的な「誤った」勉強法は以下のとおりです。

 

  • 英単語の単純暗記に時間をかけている
  • 復習にあまり時間をかけず、演習ばかり取り組んでいる

 

次の項目で触れますが、単語力は長文読解の基礎であるため単語を覚えること自体は間違っていません。しかし、英単語の意味を一問一答的に単純暗記してしまうと、文として読んだときの意味の違いが理解できないおそれがあります。

 

単語の暗記を文章から切り離してしまうと、長文を読解しにくくなる恐れがあります。英単語は複数の意味を持っていることもあるため、単語だけではなく一文の塊として理解する必要があるでしょう。

 

長文を速読したいからといって、復習にあまり時間をかけずに新しい問題ばかり解くのもよくありません。長文読解は多読よりも精読が重要だからです。

 

同じ文を読んでいると飽きてしまうため、ついつい他の長文読解問題を解きがちですが、実力が身につく前に文章を多く読んでも、効率よく実力アップできません。復習にしっかり時間をかけ、文章を精読するようにしましょう。

 

長文読解の大前提

 

長文読解に取り組む前に、ある程度基礎力をつけておかなければなりません。ここでは、長文読解に取り組む前の2つの前提条件を解説します。

 

単語や熟語の意味を覚える

 

1つ目の条件は、単語や熟語の意味を覚えることです。高校入試までに必要な英単語はどのくらいなのでしょうか。従来の学習指導要領では、中学校で習う英単語の数は1,200語でした。

 

しかし、新学習指導要領では小学校で600~700語、中学校で1,600~1,800語の英単語を習います。保護者世代が習ってきた英語に比べると、確実に必要な単語数が増えています。

 

これだけ語数が増えてしまうと、入試直前に暗記するのでは間に合いません。中学進学時の春休みに小学校の英単語を覚えてしまうのがベストですが、覚えきれなかった場合は中1の夏休みまでに覚えておくとよいでしょう。

 

無論、中学校に入ってから習う単語も覚えなければなりません。一度習った単語は、数日あるいは1週間後に小テストなどで定着度を確認するなどして、できるだけ早い段階で英語の教科書に登場する単語・熟語を覚えたほうがよいでしょう。

 

教科書レベルの文法力を身につける

 

長文読解だからといって、文法がわからなくてもよいというわけではありません。英語は日本語よりもシステマチックな言語であるため、文法的な理解がしっかりしているほど文章の意味が理解しやすくなります。

 

中学校の教科書には、文法について解説しているページがあるため、入試前に総復習するのがおすすめです。教科書に掲載されている文法の内容理解が不十分な場合、学校の先生や塾の先生、家庭教師の先生などに聞いてなるべく早く知識の穴を埋めるように心がけましょう。

 

長文読解に必要な2つの力

 

単語力・文法力という長文読解の大前提ともいえる力が身に就いたら、いよいよ、長文問題の攻略に取り掛かります。長文読解に必要なのは以下の2つの力です。

 

・長文を早く正確に読む力

・問題文を理解して正解する力

 

長文を読む力と問題文を理解して正解する力には、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれについて詳しく見ていきます。

 

長文を早く正確に読むためのポイント

 

長文問題は、文章が長いためどうしても読むのに時間がかかってしまいます。どうすれば早く正確に読めるのでしょうか。重要なポイントは以下の4点です。

 

  • 英語の語順のまま読む
  • 一文一文を精読する
  • わからない単語にこだわりすぎない
  • 接続詞に着目する

 

上記の内容について詳しく説明します。

 

英語の語順のまま読む

 

英語を習いたてのとき、日本語訳をしやすいように後ろから読む返り読みを教わるかもしれません。

 

たしかに、返り読みをすると日本語訳がしやすくなりますが、英文が長くなると帰り読みでは対処が難しくなります。

 

そのため、何度も文章を読み返してしまったり、文を読むスピードが遅くなってしまったりといった弊害が出てきます。

 

英語長文をスムーズに読むには、英語の語順に従って前からそのまま読むのがベストです。

 

I don’t think I can make my dream come true in the countryside.

 

この文を返り読みすれば、「私は/地方で/自分の夢をかなえられる/と考えません/」となります。

 

短い文であれば、返り読みをしてきれいな日本語にしながら読むことができます。

 

一方、前から訳すのであれば、「私は考えない/私の夢をかなえられる/地方で」となり、この方法でも文の意味を理解できます。

 

返り読みは日本語の語順で訳せるためわかりやすいのですが、文がもっと長くなると訳すのが難しくなります。

 

We have many ways to communicate, but I believe that language is the most useful to understand each other because language has the power to change people through talking.

 

出典:2023年度 青森県公立高校入試問題

 

ここまで長くなりthat節などを使う文になると、返り読みでは意味を分の読解に時間がかかってしまい、何度も同じ文を読んでしまうため時間がかかるのです。

 

前から順番に訳せば「私たちは/もっている/たくさんのコミュニケーションの方法を、/しかし/私は/信じる/言語は/最も便利/理解するために/互いを、/なぜなら/言語は/持っている/人々を変えるための力/話すことを通して./」

 

このように前から訳すことで、複文であっても意味を正確に理解することができ、読解のスピードアップを図ることができるでしょう。慣れないうちは、長文に単語の意味を書き込むなどするとより勉強しやすくなります。

 

一文を精読する

 

一文を精読することも、長文を早く・正確に読むために重要なポイントです。長文といえども、一つひとつの文の積み重ねにすぎないため、一文を早く正確に読めるようになれば、長文読解そのもののスピードと精度を上げられます。

 

長文を読むスピードが遅いと悩んでいる人に、「時間無制限でよいから一文の意味を正確に理解しよう」と提案すると、そんなことをすればさらに時間が無くなってしまうと反論されることがあります。

 

たしかに、最初はとても時間がかかる作業であるため、遠回りをしているように感じるでしょう。しかし、一文すら精読できないのに一文の塊である長文を攻略するのはとても困難です。

 

最初は時間を度外視して長文に取り組み、制限時間60分の問題を2倍の120分で解いても全く構いません。そのかわり、読んだ分の意味を一文一文、正確に100%理解できるようになりましょう。

 

長文問題は本文の中に必ず正解が書かれているため、一文を精読できるようになれば必ず答えにたどり着くことができます。

 

わからない単語にこだわりすぎない

 

英単語や熟語をどれだけ勉強しても、100%覚えておくことは困難です。長文問題に取り組んでいると、わからない単語が複数個出てきても不思議ではありません。入試本番でわからない単語が出てきたらどうしようと思う気持ちもよくわかります。

 

しかし、必要以上に分からない単語を気にするのも考え物です。問題演習で出てきたわからない単語は印をつけておき、問題を解いてから復習の段階で覚えなおしましょう。

 

ただし、あまりに分からない単語が多すぎる場合は明らかに単語力が不足していますので、教科書レベルの単語や熟語を覚えなおしたほうが効率的です。

 

接続詞に着目する

 

英語と国語で共通している点の一つが、接続詞の重要性です。接続詞とは、文と文をつなぐ役割を果たす単語で、文全体の流れをつかむときに非常に重要な要素となります。代表的な接続詞は以下のとおりです。

 

So だから
Therefore したがって
Thus ゆえに
consequently その結果
although それでも、にもかかわらず
though けれども、しかし
however しかしながら
also また、それから
furthermore さらに
additionally さらに、くわえて

 

このほかにも、中学校の教科書レベルで習う接続詞がありますが、これらの単語の意味を覚えていない場合は優先的に覚えるようにしましょう。

 

問題を確実に解くためのコツ

 

長文を読めても、問題を解けなければ意味がありません。ここでは、問題を解くための2つのコツを紹介します。

 

設問文から先に読む

 

国語の問題を解く際にもよく指摘されますが、いきなり本文に取り掛かるよりも設問文を読んでからの方が問題を解きやすくなります。

 

出題形式の一つに内容に関する正誤問題があります。「本文の内容と合っているのは、次のうちどれか選べ」という出題形式です。何となく本文を読むのに比べ、何を聞かれているのか分かったうえで読んだほうが正答率を上げられます。

 

たとえば、本文のMe,tooの部分に下線が引かれ、Me,tooの内容としてあっているものを選べという設問を読んだ後に本文を読むと、Me,tooの前後をより注意して読むことになるため、正解にたどり着ける可能性が上がるのです。

 

先ほども述べたとおり、長文問題は必ず本文中に答えがあります。設問を理解したうえで、一文を精読することで、設問の答えにたどり着けます。

 

代名詞に慣れる

 

長文読解の落とし穴となるのが代名詞です。日本語で言う「あれ、これ、それ」にあたる指示代名詞(that,this,itなど)や特定の人物やことがらを指す人称代名詞(he,she,they,itなどが多用されると、主語がわかりにくくなるからです。

 

慣れてくるとあまりに気にならずに解けますが、英語長文の経験が浅い人や英語が苦手な人は苦戦する傾向が見られます。

 

代名詞については特定の攻略法がないため、代名詞が登場する都度、代名詞になる前の本来の主語を探して結び付けましょう。主語を完全に省略してしまう日本語と違い、英語は律儀な言語です。代名詞という形であれ、英語は必ず主語を表記する言語であると理解しなければなりません。

 

長文演習の取り組み方

 

最後に、高校受験で合格するための長文演習の取り組み方についてまとめます。取り組むポイントは以下の4つです。

 

  • 最初は一つの文章を使って精読力を高める
  • 制限時間は気にしない
  • 精読ができるようになってから多読に移行
  • 入試前に志望校の過去3年分の問題を精読する

 

1つ目のポイントは、一文の精読力を高めることです。長文の意味を完全に理解できるようになるまで、何度も同じ文を読みこなしましょう。同じ文を何度も読むメリットに、単語や熟語の定着率向上があります。同じ文を暗記するまでしつこく精読することで、単語力の底上げを図ることができるでしょう。

 

2つ目のポイントは、制限時間を気にしないことです。長文読解の演習をスタートしたころは、文を読むスピードが遅いため焦ってしまうかもしれません。しかし、多読で長文読解力を上げるのは、一つの長文を精読した次の段階です。あせらず、じっくりと長文に向き合い、一つの文章に真剣に取り組みましょう。

 

3つ目のポイントは、精読をマスターしてから多読に移行することです。一つの文を完璧に訳せるようになるのはとても素晴らしいことです。しかし、それだけでは入試問題に太刀打ちできません。教科書の本文や模擬試験の本文などを活用した精読が終わったら、公立校入試や私立校入試に対応した演習問題をできるだけ多く解きましょう。

 

4つ目のポイントは、志望校の過去問を最低3年分解くことです。公立校の過去問が基本となりますが、私立高校や高専を第一志望としている場合は、そちらの問題も過去3年分解くことを進めます。

 

理由は、長文に慣れるだけではなく志望校の出題傾向を把握できるからです。入試問題を解く際は、制限時間を厳密に守らなければなりません。入試への予行演習として時間の感覚も身につける必要があるからです。

 

まとめ

 

今回は高校受験の英語にスポットを当て、どうすれば長文読解で高得点をとれるかについて順を追って解説しました。

 

長文に取り組む準備として、小学校や中学3年間で習う単語・熟語・文法の総復習を済ませておきましょう。準備が済んだら、長文対策に取り組みます。

 

最初のうちは制限時間を気にすることなく、一文を精読できるように学習を進めましょう。その際は、英文を後ろから訳するのではなく、前から訳すようにすると読解スピードをアップできます。

 

一文の精読ができるようになってから、多くの長文や入試問題にチャレンジするのがおすすめです。ぜひ、参考にしてください。

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