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学習コラム
【オンライン】コロナ化で注目されたオンライン塾の授業料はどのくらい?
2021.11.15
目次
コロナ化における学習
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は, 2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから数ヵ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となりました。
日本においては, 2020年1月15日に最初の感染者が確認され、 5月12日までに, 46都道府県において合計15,854人の感染者, 668人の死亡者が確認されました。
また2020年4月7日から主要都市に対して緊急事態宣言が行われ、4月16日には全ての都道府県に対しての発令になりました。
国民に対して、生活の維持に必要な場合を除いての外出の自粛が始まりました。
百貨店や映画館など多くの人が集まる施設の使用制限や自粛要請など人々の行動が制限し始め、ついには学校も休校になりました。
最長で約3か月の休校期間がみられた学校もあり、学習塾も規制の対象であったため休塾をせざるを得ないところが多く見受けられました。
その間の生徒たちの勉強はどうなっていたかというと、学校により異なり、復習がメインのプリントを渡す学校もあれば、授業進度を遅らせないために予習のプリントを渡す学校もありました。
休校期間が明け生徒達の学力はどうなったかというと、期間中に真面目に勉強をしていたかしていないかによって差が大きく出ました。
学校から課された宿題だけをしていた生徒もいれば、オンライン授業を用いていた塾や対面授業からオンライン授業にいち早く切り替えることができた塾に通っていた生徒に関しては、勉強量が確保でき、大きな影響を受けなかったと思われます。
新型コロナウイルス感染症をきっかけにオンライン授業を取り入れたまたは導入を検討している学習塾の割合は約75%もありました。(株式会社POPER調べ)
学習塾を検討中の生徒達も昨今の状況を踏まえ、オンライン授業を行っているか否かという点も選択肢として考えてくる家庭も増えてくるでしょう。
今回はオンライン授業を取り入れている学習塾の紹介をしていきます。
オンライン授業を取り入れている学習塾のご紹介
・スタディサプリ
参考リンク:https://brand.studysapuri.jp/
特徴
スタディサプリはオンライン授業になります。
そのため場所や時間の制限がなく、いつでもどこでも動画を視聴し、勉強をすることができます。
例えば、集団塾や予備校の場合、難関国公立大学の英語コースは毎週水曜日の19時からと講義の時間が決まっている場合が多いです。
そこの時間帯は他の習い事が・・・といった状況がでてきたりしますが、スタディサプリなら曜日を問わず、朝でも夜中でも授業を聞くことができます。
そのため、時間に制限がある人や自分のペースで勉強を頑張りたい人にはありがたいサービスです。
また部活の試合や学校のテストが近い場合など他のことを重点的に頑張りたい場合は視聴をしないこともできますので、自分のスケジュールと相談しながら負担なく勉強することができます。
講義を受けたあと、理解不足だったためもう1度同じ講義を視聴することや、時間が経ってから再度視聴しなおすことができます。
システム
パソコンやタブレット・スマホを用いてのオンライン授業
対象は小学4年生~高校3年生
社会人向けの英検・TOIEC対策講座もある
コースはベーシックコースが基本だが各学年用途に合わせた別コースあり
撮り置きの講義であるためその場での質問応答はできない
テキストは無料ダウンロード可能
講師はプロ講師
料金
入会金・初期費用無料
ベーシックコース 月額2,178円(小4~高3)
個別指導コース 月額10,780円(中学生)
⇒各科目にチューターがつく 質問対応可能
合格特訓コース 月額10,780円(高校生)
⇒担当コーチが丁寧に指導
・SMILE ZEMI
参考リンク:https://smile-zemi.jp/chugaku/
特徴
専用のタブレットを用いてのオンライン授業になります。
タブレット1台で9教科学ぶことができます。
1人ひとりが最適に学べる個別指導の仕組みをとっています。
具体的には、学校の教科書や授業進度に合わせた最適な教材で学べる点。
いつ始めても1年生からの復習ができる授業スケジュールが組まれている点などがあります。
また、先取り学習や復習も行うことができるので自分の知りたい単元も学ぶことができます。
また、学習状況に応じて、毎日取り組むべく学習内容へ誘導するAIを駆使した取り組みも行っています。
問題を解く家庭から間違いを解析して、つまずきの原因を正確に把握。
一人ひとりに合わせた苦手対策講座で、つまずきの原因まで戻って苦手を解消することも行っています。
また、文字だけの問題や説明だけでなく、アニメーション教材や何度でも見返せる映像授業もあります。
テスト対策に関しても、「ジブン専用」の定期テスト対策があり、やるべきことが一目で分かるカリキュラムや実技4教科の対策もできます。
システム
専用タブレットを用いての映像授業
対象は年少~中学3年生
オンライン授業ではないため質疑応答はできない
個別対応は基本的に不可
スマホからいつでも学習状況を確認することができる
コースは2種類が基本 オプションで英語の追加ができる
専用のタブレットの購入が必須 また安心サポート代(3,960円)もかかる
料金
標準コース 月額7,480円(中1~中3)
月額3,278円(小1~小6)
特進コース 月額10,978円(中1~中3)
※専用タブレット費用 10,978円
その他英語コースオプションあり
Try it
参考リンク:https://www.try-it.jp/
個別指導塾や家庭教師で有名なトライグループが運営しているオンライン事業です。
2005年に開始され、他のサービスと比べて早くからオンライン授業を取り入れています。
映像授業の内容は、中学生・高校生向けに作られています。
居住環境や教育費による教育格差を解消し、スマホやパソコンでテスト・受験対策ができるようにする目的で誕生しました。
「いつでも、どこでも、誰でも」をコンセプトにしており、
トライグループの事業領域は、挑戦、教育、社会貢献の3つに分かれていますが、Try itは社会貢献の分野に属します。
そのため、授業料ななんと無料で、だれでも自由に映像授業を何度も見ることができます。
「人は人が教える」という信念を貫き、教育手法を追求してきたトライによる、有料レベルの質を誇る無料のサービスです。
システム
自分のスマホやタブレット等を用いての映像授業
対象は中学1年生~高校3年生
オンライン授業ではないため質疑応答はできない
個別対応は基本的に不可
学習震度が把握できる機能付き
レベルなどのゲーム要素が取り入れられている
映像授業のため何度も繰り返しの視聴が可能
全て無料だが4000本以上の動画がある
料金
0円(登録のみ)
Z会
参考リンク:https://www.zkai.co.jp/?cd=MBW
通信教育等で90年にわたる歴史&実績のあるZ会が運営する「Z会の教室」は、これまで多くの生徒を難関校入試合格に導いてきた精鋭講師陣と、難関校入試の出題傾向を分析して作られたハイグレードなオリジナル教材が特長です。
難関校入試に圧倒的な実績を誇る「Z会の教室」の高品質な授業・サービスを、全国どこからでも、ご自宅で受講いただくことが可能です。(公式HP引用)
Z会のオンライン授業には2つのコースがあり、1つ目は「映像授業とオンラインサポート」です。今まで多くの生徒を難関校合格に導いてきたプロ講師が、指導します。
映像授業になるので、パソコンやスマートフォン、タブレットなどを用いて、いつでもどこでも視聴可能です。
チャプター単位の再生や、再生速度変更、早戻し・一時停止なども利用できます。
また、映像授業を見ていく中での疑問点に関しては、オンラインサポートがあるので質疑応答も可能です。
2つ目のコースは「オンライン個別指導」です。
講師は全員厳しい選抜と研修を経た、東大をはじめとする難関大国私立大学・大学院在籍の精鋭講師陣です。
完全1対1のリアルタイム双方向オンライン個別指導だからこそ、表面的な解説に留まらずあなた自身の理解が深まるような対話形式の授業が可能で、実践的な力が身に付きやすいです。
面談などの手厚いサポートもあり、生徒の学年や学力、志望校などに合わせた学習プランを相談したりできます。
システム
自分のスマホやタブレット等を用いての映像授業
対象は小学4年生~高校3年生
質疑応答可能
個別指導コースもあるためリアルタイムの授業も受けることができる
中高一貫校向けや受験生向けのコースもある
受験対策では多彩な講座がある
料金
入会金 17,000円
オンライン授業受講料
14,100円 (高1~高2)
14,900円 (高3)
14100円 (中高一貫)
※中学生はコースが多く料金もかなり異なるため 記載できず
オンライン塾のメリット・デメリットとは
上記のようにオンライン授業を取り入れている学習塾は増えている現状で、今までの個別指導塾や集団塾とはどのような違いがあるか説明していきます。
★オンライン塾のメリット
・個別指導塾や集団塾と比べ学費が安い
⇒個別指導塾と集団塾の学費は安くても15,000円以上はかかってしまい、それだけでなく備品費や運営費、入学金がかかるところも多いです。長期的な視点でみると年間100万円を超えるという場合もあります。しかし一方でオンライン塾では月額無料~1万円台までのところがほとんどであり、この低価格の授業料は最大のメリットだと思います。
・自分の予定に合わせて授業を受けることができる
学生は学校はもちろん、部活や習い事など時間にかなり制約かかけられた状態で勉強をしないといけないです。
個別指導塾の場合はある程度自分で授業の曜日や時間を決めることはできますが、急な用事や体調不良への対応は難しいです。
また、曜日ごとに科目が決まっていることも多いのでテスト前日にテスト科目ではない勉強しないといけない場合もあります。
また集団塾では、講座が決まっているので決まった曜日の決まった時間に授業を受けないといけません。
また急な用事や体調不良への対応は個別指導塾以上に難しく、振替もできません。
そのため翌週に授業を受けた際に全く何をしているのかが理解できないということも考えられます。
その点、オンライン塾では時間の制約が全くなく、自分の好きな時間に授業を受けることができ、自分の予定や体調に合わせて勉強することができます。
・何度も繰り返し勉強ができる
授業というものは1度説明が終われば何度も繰り返し説明してくれるわけではありません。
そのためノートを一生懸命とるだけで内容はさっぱり。
少しぼーっとしただけで黒板の板書が消えていた経験皆さんも1度はあると思います。
1度の説明だけで理解するのは難しいことです。
オンライン塾では映像を何度も視聴しなおすことができるので上記の不安をなくすことができます。
・有名講師の授業を受けることができる
地方に住む学生はそもそも周りに学習塾がないことも少なくありません。
そのため電車やバスを使って何十分もかけて通塾する学生もいます。
また、講師のレベルに関してもテレビやネットで有名な講師は圧倒的に東京や大阪にいることが多く地方と都会では授業の質では差があると思います。
しかし、映像授業やオンラインの場合、どこにいてもいつでも有名講師の授業を受けることができるので指導の差がなくなります。
自宅でも授業を受けることができるので通塾時間もなくなりその時間も勉強に費やすことができます。
★オンライン塾のデメリット
・質疑応答が難しい
個別指導塾・集団塾は基本的に対面授業です。
そのため授業中に分からない問題があった時はすぐに質問ができ、その場で理解することができます。
しかしオンライン塾の場合は撮り置きした映像での授業がほとんどですので分からない問題が授業で出た場合でもすぐには質問ができません。
チューターやオンラインでの対応ができるシステムがついているところもありますが、基本的に授業が終わってからになることが多いため、「めんどくさいからもういいや」「何が分からなかったのか忘れてしまった」などその場の対応ができない分どんどん分からないことが溜まっていき、内容理解が全然できていないということもありえます。
・学習意欲により成績に差がでる
決まった時間、決まった曜日に授業を受けなくてもいいというのはメリットでもありますし、デメリットになる可能性もあります。
勉強というのは基本的に嫌いな学生が多いです。学習塾に通うのも両親からの勧めや無理やりのことも多いでしょう。
毎週学習塾に行く時間や曜日が決まっているからその時間は勉強をする習慣ができていることもあります。
しかし、オンライン塾になるとそれがありません。
つまり、勉強にやる気がない人や自分にあまい人はそもそも映像授業を見ないことがあります。
特に、小学生・中学生はまだまだ子供なので勉強を自主的にする人は少ないです。
自分で授業のスケジュールを立てたりすることができない、分からない問題をやりなおそうという気持ちにならない人もいます。
そのため、真面目に取り組んでいる学生とそうではない学生では成績の差が大きく出てきます。
誰も周りにいないので部活に疲れて寝てしまったり、両親に怒られるから映像は流しつつも他の事をする可能性もあります。
また、集団塾とは違い、クラスもないので自分1人で勉強を頑張らないといけないので競争心も生まれません。
どのような人にお勧めか
オンライン塾が向いてる学生の特徴としては
⓵自分で勉強の計画を立てることができる
②移動や時間に制約がかかるのが嫌
③費用を抑えたい
④勉強に対するやる気がある
以上の4点を基準として考えるのがいいと思います。
その他にも要点はあると思いますが、④が当たり前ですけど一番大事です。
お勧めの映像授業の使い方
映像授業の使い方としてお勧めは教科書の補助教材として資料集があるように個別指導塾や集団塾に通いつつその補助として習うのがいいと思います。
月額は安いところも多く掛け持ちになった場合でも費用の差はそれほど生まれません。
対面授業で聞くことができなかった問題や忘れてしまった単元を映像授業を用いて理解していくというのが良いと思います。
学習塾のない時間に映像授業でも勉強することで格段と勉強量が多くなったり、定着もしやすいと思います。