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学習コラム
高校受験・理科でよく出る問題の中から点数UPに直結する100問を厳選!【プロの解説付き】
2024.05.23
「高校受験の理科は短期間で点数を上げられる」
そんな話を耳にしたことのある学生さんは多いかもしれません。
実際のところ、高校受験の5教科の中で、理科と社会は確かに点数を上げやすい科目と言えます。
そこで今回は、受験生が最短で得点アップできるような、高校受験理科の試験によく出る問題を一問一答形式でご紹介します。
後半では高校受験で第一希望に合格するための理科の勉強方法などノウハウも併せてご紹介していますので是非そちらもご覧になってみてください。
目次
高校受験・理科でよく出る問題の中から点数UPに直結する50問を厳選!【分野別】
まずは本題の高校受験・理科のよく出る問題の一問一答から見ていきましょう。
ここでご紹介する問題は、よく出る問題の中でも「覚えているだけ」で点数に直結する問題に絞り込んであります。また、理科が苦手で「どの分野から手を付けたらよいかわからない」といった学生さんのために、効率よく点数UPが狙えるオススメの度合も載せているので受験勉強の手順として参考になさってみてください。
生物20問【オススメ度:★★★★】
高校受験・理科の生物分野でよく出る問題の一問一答を20問解いてみましょう。
高校受験生物の問題は暗記が中心になる分野で、勉強した分だけ点数を伸ばせます。植物や人体、生態系など「ザ・生物」のようなカテゴリーからの出題はもちろんですが、受験で狙われるポイントとしては顕微鏡の操作を代表とする「生物の実験」に関連する問題が頻出です。
地学10問【オススメ度:★★★】
続いては、高校受験・理科の地学分野でよく出る問題の一問一答を10問解いてみましょう。
問題 | 解答 |
(1)太陽とその周りを公転する惑星や衛星などからなる系を何と呼びますか。 | 太陽系 |
(2)地球が自転することによって生じる、太陽が東から昇って西に沈む現象を何と呼びますか。 | 日周運動 |
(3)惑星自体が回転することをなんといいますか。 | 自転 |
(4)地震の初期に観測される微小な振動を何と呼びますか。 | 初期微動 |
(5)台風は最大風速何m/s以上を指しますか。 | 17.2m/s |
(6)海洋や大陸の温度差によって生じる、一定の季節ごとに吹く風を何と呼びますか。 | 季節風(モンスーン) |
(7)岩石の中で、結晶が大きく目立つ斑点状の構造を何と呼びますか。 | 斑晶 |
(8)堆積岩の一種で、生物の死骸や、泥岩、砂岩を構成成分とする岩石を何と呼びますか。 | チャート |
(9)川が平原から出る際に堆積物を広く広げた地形を何と呼びますか。 | 扇状地 |
(10)地層の年代を示すために使われる、特定の地層で見つかる化石を何と呼びますか。 | 示準化石 |
地学も生物と同様に暗記モノが中心となって出題されることが多いです。ただし、生物の問題よりも覚えることが少ないため、試験問題として出題される際は少し掘り下げられることもあるので、一問一答の逆引きのように単語を説明できるようにして記述問題の警戒が必要です。
物理 10問【オススメ度:★★】
次は高校受験・理科の物理分野でよく出る問題の一問一答を10問解いてみましょう。
問題 | 解答 |
(1)光が光速度の速い媒質から遅い媒質に入射したとき、全ての光が反射される現象を何と呼びますか。 | 全反射 |
(2)全反射を利用したもので、細いガラスの繊維で光の情報を伝送する仕組みのことをなんという。 | 光ファイバー |
(3)とある現象の中で様々な種類のエネルギーに変化しても、全体としてのエネルギーは変わらないという法則を何と呼びますか。 | エネルギー保存の法則 |
(4)ばねに力を加えたとき、ばねの変位と力の大きさが比例する関係を示す法則は何ですか。 | フックの法則 |
(5)電流が流れる回路内で、電圧と電流の比率が一定である関係を何と呼びますか。 | オームの法則 |
(6)等速で進む物体の運動を何と呼びますか。 | 等速直線運動 |
(7)物体が重力に対して支持力として作用する力を何と呼びますか。 | 垂直抗力 |
(8)物体が他の物体と接触しているときに生じる、物体の動きを抑制する方向に働く力を何と呼びますか。 | 摩擦力 |
(9)生物の廃棄物や植物由来の素材など、有機的な原料から得られるエネルギーのことを何と呼びますか。 | バイオマスエネルギー |
(10) 自然に再生されるエネルギー源で、風力や太陽光などの自然現象から得られるエネルギーのことをなんという。 | 再生可能エネルギー |
高校受験・物理は生物や地学とは、一気に雰囲気が変わり「計算」や「論理的な思考」が求められます。ただし、計算に関しては中学物理で習う計算ではあまり難しくできないため、公式に当てはめる程度の難易度が一般的です。それ以外の暗記部分はラッキー問題に等しいので、取りこぼさないようしっかり押さえるようにしましょう。
化学10問【オススメ度:★】
最後は高校受験・理科の化学分野でよく出る問題の一問一答を10問解いてみましょう。
問題 | 解答 |
(1)酸性に物質をたらすとリトマス紙は何色になるか。 | 青色 |
(2)BTB溶液が黄色に変化させるのは何性の溶液か。 | 酸性 |
(3)塩化アンモニウムと水酸化カルシウム混合し、加熱したときに発生する気体は何か。 | アンモニア |
(4)酸性とアルカリ性の物質を混合して水ができる反応のことをなんというか。 | 中和 |
(5)物質の存在形態として、個体、液体、気体の三つがありますが、これらを何と総称しますか。 | 物質の三態 |
(6)空気よりも軽く、水に溶けやすい物質を収集する方法を答えてください。 | 上方置換 |
(7)物質を加熱して発生した気体を冷やして収集する方法を答えてください。 | 蒸留 |
(8)原子核の構成要素であり、電気を帯びていないものは何ですか。 | 中性子 |
(9)原子から電子が抜けることで生成されるイオンのことを何と呼びますか。 | 陽イオン |
(10)水素イオンと塩化物イオンによって生成される物質は何ですか。 | 塩素 |
高校受験の化学は、理科の中で最も難易度が高くなりがちな分野です。第一に、基本的な化学式、化学反応式が書けるようにならなくてはいけません。それに加えて、物質の性質や、濃度計算、化学的な考察など、とにかく出題のバラエティが幅広くなります。「これだけ覚えれば大丈夫」といった合わせ技が通用しない分野ですので、コツコツと実力をつけていく必要があります。
【勉強方法】高校受験の理科は勉強成果が出やすい
こちらのパートでは、高校受験・理科の得点を効率よく上げるための具体的な勉強方法を解説して行きます。
まずは一問一答で語句や基礎問題を覚えよう
一問一答は非常に多くの受験生が取り組んでいる勉強方法です。実際に、多くの高校受験を控えている学生さんが、休み時間や移動時間などの隙間時間を利用して理科を一問一答で勉強しているのを目にします。
この勉強方法の良いところは、
- 手軽に反復学習ができる
- 覚えることが明確にされている
- 友達とできる【重要】
といったメリットがあげられます。反復学習を習慣化できる点に加えて、友達と問題の出し合いをすることによって、ストーリー記憶も定着させられるので非常に効率よく暗記をすることができます。
このように、工夫しながら一問一答でまずは高校受験・理科の基礎的な単語や語句を頭にインプットすることから始めると良いです。
【記述対策】 一問一答の“答え”ではなく“問題”を覚えよう
一問一答で基礎的なワードを学習した次のステップとしては、「一問一答の逆引き学習」がおすすめです。これはつまり「一問一答の“答え”から“問題文”を答える練習」のことを意味します。
この方法の主な目的としては、受験問題の記述対策になります。
簡単な語句は受験本番の頃には、ほとんどの受験生が解答できるように仕上げてきます。周り地の受験生と点数で差をつけるためには、やはり記述問題は避けて通れません。その記述対策として、常に「この語句を何も見ない状態で説明できるかな?」と逆引きの練習をすることで劇的に理解が深まり点数UPに繋がります。
分野別オススメの勉強方法
上記までの2つは高校受験理科の勉強方法に関して全分野共通する項目でした。
ここからは高校受験・理科の分野毎に分けて勉強方法をご紹介していきます。
生物・地学
生物と地学は高校受験・理科科目の中でも暗記が中心になる分野です。一問一答や、過去問などを何度も反復して覚えることから勉強を始めましょう。
一通り基礎的な語句が答えられるようになったら、その語句の「説明」ができるようになるためのトレーニングを行います。具体的には一問一答の答えの説明を書き出してみたり、友達に口頭で教えてあげたりすることで練習ができます。
また、生物や地学で高得点を狙う受験生は、資料集やYouTubeなどの動画学習で、該当する学習範囲をビジュアル的に理解しておく練習をお勧めします。
特に高校受験では実験操作や、観察する際のポイントなどを出題してくることが多いため、イラストや動画で疑似操作している経験を積むことはかなり重要です。
物理
物理に関しては、計算問題を苦手とする受験生が目立つ気がします。一見すると、オームの法則や、力学などの基礎公式は、普段なじみがないためにすごく難しいものに見えてしまいます。しかし、高校受験で出題される中学物理の学習範囲の中では、物理の計算問題の難易度をそれほど高く上げることができません。言い換えると、決まった公式を使う問題しか出せないとも言えます。というのも、この物理という科目の性質上、深堀していくと大学レベルまで難易度が上がってしまい、高校受験の問題として不適切になりかねないことがあげられます。
一部のユニークな問題を出題する私立高校などの受験問題を除き、高校受験の物理では、基礎的な公式を使う練習をすることで計算問題には対応できるようになります。
化学
理科科目の中で一番難しいのが、この化学です。高校受験・化学で求められる勉強としては、暗記、計算、化学的な思考(理屈)のように幅広いものになります。
具体的な勉強方法としては、まずは化学式・化学反応式をかけるようになる必要があります。そして、一問一答を活用して基礎的なキーワードをインプット、その逆でキーワードの説明をできるように勉強します。標準的な単語が5割ほど答えられるようになった次に、過去問演習を行い論理的に考えるトレーニングを行うのが理想的です。
【注意点】高校受験・理科の勉強で気を付けること
ここからは、理科の受験勉強において特に注意しておきたいことを3点具体的にご紹介します。
一問一答だけ極めても点数は上がらない
理科の勉強を一問一答一点突破で乗り切ろうとしている受験生は高確率で失敗します。確かに一定の点数までは一問一答で獲得できることも事実です。しかし、入試問題の作問者もその点は把握していて、記述力や考察力のような一問一答だけでは対応できない問題を作成してくることは間違いありません。一問一答は、基礎的な範囲の得点と、今後受験勉強を進めていく地固めとして上手に利用しましょう。
過去問演習は必須
「一問一答だけではダメ」それでは、何をすればよいのか?
その答えが過去問演習です。過去問というものは、皆さんがこれから受験する本物の入試問題です。出題傾向をつかめるだけでなく、その分野のエキスパートが何人も集まって作成された問題なので、一般的にはその多くが実力を測るのに良質な問題です。過去問を解く際には、解答だけでなくその導き出し方まで理解するように心がけてください。
理科の勉強を後回しにすると大変なことに、、、
基礎的な受験戦略の話になりますが、高校受験本番はどの科目が難しくなるかわかりません。言い換えると、偏った勉強をしていると大失敗をするということです。「理科はすぐ点数が上がるから」と後回しにするのではなく、むしろ最初で理科の点数を確保して合計点を底上げしておくほうがメンタル的にも安心できるのでお勧めです。
高校受験・理科のよく出る問題の対策ができる参考書
最後に高校受験の理科の勉強をする際にお勧めの参考書をご紹介します。なお、ここで紹介する参考書は過去問演習では足りない方を想定してご紹介しています。
高校入試 超効率 中学理科100+実験・観察40
よく出る高校受験・理科の入試問題の対策にピッタリな参考書は、
になります。
こちらの参考書は、頻出傾向を分析した問題であることに加えて「実験や観察」の分野にも重きを置いていることがポイントです。狙われやすい実験系の問題を効率よく抑えていけるので、取りこぼしの確率をかなり下げることができます。