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学習コラム
夏期講習・冬期講習について
2021.03.07
塾 夏期講習 冬期講習
〇夏期講習・冬期講習とは
学校の授業が全て休みとなる長期休暇期間を活かして学習を進めるカリキュラムです。夏期講習は夏休み(7月下旬~8月末頃)に40日前後の期間で開催されます。冬期講習は冬休み(12月末~1月初旬頃)に2週間前後の期間で開催されます。
〇夏期講習の内容・目的
1年生の場合、小学校から中学校、中学校から高校など、学習環境が大きく変わって以降初めての長期休暇となります。普段は学校や塾の宿題で学習のペースがある程度形成されていますが、夏休みは何をすればよいかわからない生徒もいます。その場合、夏期講習を受講することで普段の学習のペースを維持することが可能です。1年生向けの夏期講習では、2学期以降に苦手分野を残さないように、夏期講習では1学期に学習した内容を効率良く総復習するカリキュラムや、2学期以降の学習の先取りをするカリキュラムなどが用意されています。夏期講習期間に確実に予習・復習を進めておくことで、2学期以降の学習をスムーズに進めることができます。
部活動が忙しくなり学習時間の確保が難しくなってくる2年生の場合、休暇期間も学習習慣を途切れさせないようにすることで、課外活動と両立しながらも効率良く学習でき、中だるみを防ぐことができます。この頃から受験を見据えて実践的な勉強に取り組む生徒もいます。より早く受験に向けて学習を始めることで、今後の受験勉強において余裕をもって進めることが可能になります。
3年生の夏期講習は、高校受験や大学受験に向けて大きく学力の向上を目指すことができる、最も重要な時期です。得意科目は応用力を伸ばし、苦手科目は早いうちに克服することができるよう、自分の今の実力に合わせて学習内容を選択することが大切です。それぞれの志望校の入試問題の傾向に合わせた実践問題の演習や過去問題の演習も必須です。部活動を引退して初めて学習に向き合う生徒にとっては、気持ちを勉強に切り替えるための良い機会となるため、夏期講習期間中に学習のペースを形成することが大切です。
〇冬期講習の内容・目的
1年生と2年生の場合、夏期講習と比べて通塾目的は大きく変わらず、学習ペースの維持や2学期までの授業の総復習、3学期の予習などを行うことが一般的です。
3年生の冬期講習は、受験前にじっくりと学習時間を確保するための最後の機会になります。過去問題の演習や志望校の予想問題の演習などを繰り返し行い、それらを時間制限内に解答する練習など、より実践的な学習内容になります。暗記科目など、直前まで成績の大きな向上が期待できる科目の最後の追い上げもこの冬期講習期間がチャンスとなります。受験直前に焦ってしまい、自分一人では何を勉強すればよいかわからなくなることを防ぐためにも冬期講習に参加することは必須です。
〇講習を受講する際の注意点
夏期講習と冬期講習は自分の希望する科目や、入試問題演習などハイレベルな授業のみを選択して受講する生徒もいます。少数の科目のみに集中して受講する場合、逆に受講しなかった科目が弱点となってしまったり、基礎を疎かにしたために受験合格のための実力の完成が間に合わなくなってしまったりする可能性があります。そのため、問題演習を重ねることだけに囚われずに基礎に戻りながら学習することや、受講しない科目がある場合は仮に得意科目であったとしてもその科目の自主学習の時間を確保することが重要となります。
また、講習期間は3~5日ほど連続して授業があることがあります。普段よりハイペースで授業が進んでいくことが多く、普段塾での授業にしっかりとついていけている生徒でも復習に割くことのできる時間が減ることで急に学習のペースが乱れてしまうことがあります。これを防ぐために、講習期間は学習時間を普段より増やして予習・復習を疎かにしないこと、わからない箇所があればすぐに先生に質問に行くことが重要です。
〇授業以外のプログラム
講習期間には授業以外に、合宿など特殊なプログラムを用意している塾もあります。2泊3日勉強をするプログラムや、模擬試験を実際の受験時と同じ時間割で受験するプログラムなど、塾によって様々な取り組みを行っています。受験勉強に行き詰まってしまった場合の気分転換や、受験仲間と切磋琢磨して頑張りたい生徒にとって、モチベーションの向上に役立ちます。講習費用とは別途で料金が必要となるケースもあるため、注意が必要です。