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学習コラム
大学受験をするために気になる塾の費用を比較!
2021.12.01
大学受験について
中学生の皆さん、高校受験を考えていますか?
答えはほとんどの生徒が「はい」だと思います。
では、高校生の皆さん、大学受験は考えていますか?
答えは「うーん」と悩む人が多いと思います。
その理由は高校卒業後には色々な道が考えられるからです。
「大学」「短大」「専門学校」「就職」など多彩な進路がありますので高校2年生くらいから進路はどうするか悩み始める人が多いです。
文部科学省の学校基本調査では、2020年度の大学進学率が54.4%に達し、過去最高を記録しました。
大学の学部入学生に短期大学の本科、専門学校の入学生、高等専門学校4年在学生を合わせた高等教育進学率は前年度を0.7ポイント上回る83.5%で、こちらも過去最高となっています。
つまり、高校卒業後に就職をする人の数が年々減ってきていることが分かります。
考えられる理由としては、就職難があると思います。
一昔前では高校卒業後にそのまま就職をする学生が多く、求人を見ていても高卒可の企業も多かったです。
しかし、昨今ではコロナの影響もあり求人の数が減少傾向にあります。
高校で専門的な勉強が学べるところに進学した学生でも就職をせずに専門学校や大学に進学する割合が高くなっています。
就職をするつもりで入学したのに就職難で就職先がない、だから専門学校や大学に進学するしか道はなかったと言う声もあります。
また、専門学校となると就職をする場合もそこで学んだことがそのまま仕事になることや、夏休みが少ないなどの理由からとりあえず4年制の大学に行くと考える人も多いはずです。
では、大学に進学するとなると勉強をしなければなりません。
学校の授業だけで大学合格するとなるとかなりの努力が必要です。
高校受験とは違い、問題のレベルや倍率・範囲も大幅に変わり、夏休みは最低でも10時間の勉強などメンタル面でも過酷な体験になります。
大学進学者の内、塾に通っていた学生は約56%と進学者の半数以上が通っており、上位の大学進学者に関しては大半の学生は塾に通っています。
塾に通うメリットとしては、「分からない問題の質問がすぐにできる」「友達と勉強ができモチベーションが保てる」「進路管理をしてくれる」など勉強以外のことも手助けしてくれます。
大学受験は高校受験とは違い倍率は高いので受験校全滅ということもありえます。
その場合、浪人という道を歩まないといけない可能性がでてきます。
そのため現役で上位の大学へ合格するためにできることは全力でやりたいという学生は早い人では高校1年生から塾に通い始めます。
それでは、今回は大学受験を視野に入れている学生の塾の費用について具体的な塾名も出しながら説明していきます。
大学受験をするために塾の費用
・河合塾
河合塾公式HP:https://www.kawai-juku.ac.jp/
特徴
集合型授業の進学塾・予備校、映像授業+個別指導型の進学塾、専門学校、大学生・社会人対象講座など、自分の目標・要望に合わせたコース選択をすることができます。
また年間コースと短期講習を実施しているため、予定に合わせて自由にコースを選択できます。
コースに関しても目標や目的に合わせて受講講座を選ぶことができ、選び方に関しても、時間割から選ぶことや講師からも選ぶことができます。
どれが自分に合うか分からない学生はおすすめプランもありますので自分にあった講座を受けることもできます。
目標の大学が上位の大学の場合、「関関同立英語」「東大数学」といったある特定の大学を目指して過去問対策や難問を中心とした講座もあります。
講座の数も100を超えており、自分の受験に必要な各科目ごとの講座を受けることで受験に向けたオーダーメイドの時間割を作成することもできます。
・高校グリーンコース
⇒大学受験では、多くの人が「第一志望に現役合格」を目標とします。
河合塾の「高校グリーンコース」では、プロ講師の授業を受けることができるので、着実な学力アップが期待できます。
また、河合塾の授業は90分と決められており、受験をするうえで欠かせない集中力を養うための特訓を継続して行っている点は特徴のひとつといえるでしょう。
このコースを受講することにより、下記2つの講座の組み合わせで志望校合格を目指します。
・レベル講座
⇒レベル講座では、志望大学や個人の学力に応じて科目ごとに選択を行います。
志望校合格のためには1つの科目ではなく総合点を上げていかないといけません。
苦手科目の克服や得意科目の点数アップを目標としたコースになります。
・セレクト講座
⇒セレクト講座は時間や場所にかかわらず受講することができ、目的に合わせて講座の選択ができます。
大学受験あもちろん、「定期考査」や「模試」「大学受験」など目的に合わせた講座を受講することができます。
学費(高3生)
・入塾金 33,000円
・塾生サポート料 9,350円/月
・授業料 1講座 約12万円(1講座×22回)/年
※1講座(約20回)×講座数によって授業料は変化する
総額例)
入塾金+サポート料+10講座(各科目×2講座)=1,345,200円+模試費など
・東進
東進公式HP:https://www.toshin.com/
特徴
東大特進コースを除いて、授業はすべて1コマ90分の映像授業になります。
東進の授業は、1講座20コマの「通期講座」と、1講座5~10コマの「講習講座」の2種類の講座があります。
通期講座は1年間で完了する講座で、講習講座は夏期や冬期の講習の代わりになる講座です。
各講座は12段階のレベルに分かれていて、自分のレベルにあった授業を受けられるようになっています。
各授業の終了後には、授業内容を理解できているかをチェックするために、確認テストという10分程のテストがあります。
この確認テストで合格点をとらなければ、次の授業に進むことはできません。
さらに授業を5コマ、10コマと受けていくと、それまでの授業の総復習をするための修了判定テストがあります。
この修了判定テストは、時間が90分で、確認テストよりも内容がより発展的です。
ただし、修了判定テストは合格点に達していなくても次のコマへと進むことができます。
講師陣に関しても、「今でしょ!」で有名になった林修さんも東進の講師です。
その他にも数多くの問題集や参考書を出版している人や塾講師でもトップレベルが集まっています。
映像授業ということもあり、都市部以外に住んでいる学生でも有名講師の授業を受けることができます。
分からない場合でも何度も見直したりすることもできますので映像授業ならではのメリットもあります。
講座に関しても、目標に合わせた講座を選択することができるのでオーダーメイド形式の授業を受けることができます。
学費(高3生)
・入塾金 33,000円
・担任指導費 77,000円/年
・授業料 1講座 77,000円/年
※「志望校通期ユニット」と言われるお得なセットもある
総額例)
入塾金+担任指導費+志望校通期ユニット(真ん中の10講座)+講習ユニット(真ん中の10講座)
=11,121,00円
・四谷学院
四谷学院公式HP:https://www.yotsuyagakuin.com/
特徴
第一志望の大学に現役合格するために、“最小時間で最大効果”を上げる「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」の組み合わせをメインに授業を行っています。
科目ごとの学力に合わせて、最も効果的に理解力と解答力を伸ばし、大学受験で得点できる力をつけていきます。
「質」「量」ともに充実した講座と勉強イベントにより受験生に飽きのないようにしています。
54種類のクラス編成があり、毎月のレベル診断テストがあることでいつでも最適な授業を受けることができます。
大人数のクラスではないため、講師との距離が近いこともあり、気軽に質問をすることもできます。
授業を受けた内容が理解できない場合は個別指導で説明を受けることもできます。
授業を休んだ場合は後日、自宅で授業の録画を見る事もできます。
授業は単科受講制を取っているので好きな授業を好きなだけ組み合わせることができます。
授業と個別対応により受験生を合格へ導いています。
学費(高3生)
・入塾金 30,000円
・諸経費 29,000円/年
・授業料 週1コマ 110,200円/年
※週7コマ以上で20%割引
総額例)
入塾金+諸経費+授業料(週10コマ)+講習費(20万円)=999,320円
・代々木ゼミナール
代々木ゼミナール公式HP:https://www.yozemi.ac.jp/
特徴
対面形式の集団授業を軸に、自分の都合で予習にも復習にも活用できる映像授業を組み合わせの授業になります。
また、大学別・分野別・講師のオリジナルなど多彩なラインナップから生徒が好きな講座を受講できるシステムも備えており、各生徒が必要としている内容を学べるようになっています。
授業時間は、受験本番の試験時間を意識して、1講座90分で行われています。
さらに年間を通じて常に受験を意識した雰囲気を維持するために、年間イベントスケジュールが組まれていて、多くのセミナーや模試、面談、大学説明会などの行事が各学年に合わせて設定されています。
また、生徒一人ひとりが自分に適したカリキュラムを組めるように、同じ講座を複数の講師が違う日時で別の校舎で担当していたり、講師独自の切り口から授業を展開する講師オリジナル講座や各大学別の対策専門講座もあります。
また、授業を教える講師だけではなく、学習アドバイザーや先輩チューターもいます。
学習アドバイザーは勉強の質問対応だけでなく、勉強の方法や受験の悩みなどの相談もできます。
先輩チューターは代々木ゼミナールを卒業した先輩達なので、どの授業を取ればよいかの相談や代々木ゼミナールを100%活用できる方法など歳が近いこともあり話しやすい存在です。
学費(高3生)
・入塾金 16,500円
・授業料 1講座(36~39コマ) 131,000円/年
・地歴公民オプション料金 1科目 50,000円/年
総額例)
入塾金+授業料(3講座)+理科・社会=459,500円
・駿台
駿台公式HP:https://www2.sundai.ac.jp/
特徴
集団授業を軸に授業を行っていますが「ライブ授業」を重視しているため、分からない問題はすぐに質問できるようになつています。
また、授業時間も50分と他の塾と比べて短く、学校と同じくらいの時間になるので、集中力を切らさないことや単元を絞っての授業ができます。
ICT学習環境も整っており、PCやスマホ・タブレットで利用可能な様々な自習コンテンツもあります。
受験に必要な科目・通える曜日からおすすめの授業を選択することもできます。また、校舎での対面授業・自宅での映像授業など授業スタイルも自分で決めることができます。
大学受験といえば「駿台模試」といわれるほど有名な模試ももちろん受検することができ、進路アドバイザーによる学習相談や個別面談で志望校までの道のりをしっかり指導もしてくれます。
学費(高3生)
・入塾金 30,000円
・授業料 1講座(1科目) 182,000円/年
総額例)
入塾金+授業料(5講座)+講習費(20万円)=1,140,000円
まとめ
大学受験で有名な塾を5つほど紹介させていただきました。
授業形態はもちろん、授業の数・内容など全く同じ塾はないので大学受験をしっかり考えている場合はなんとなく決めるのではなくしっかり考えることが大切です。
では、高校3年生から上位国公立大学(文系)を本気で狙いたい場合にいくらかかるのか上記4つ(東進は映像授業のみのため除外)の平均金額で紹介します。
入学金 30,000円
授業料
大学共通試験対策(英・数・国・理・社)135,000円 × 5科目 =675,000円
国公立二次対策(国・数・英) 135,000円 × 3科目 = 405,000円
計 1,110,000円
となります。
それに加えて講習がある塾や諸経費がかかる場合もありますので詳細は各塾に問い合わせるのが正確です。
大手集団塾に向いている学生・不向きな学生
大学受験大手の塾に関しては、集団授業を軸としたところが多いです。
理由としては、上位大学の授業の場合、かなり難易度の高い問題の指導になるため指導できる講師の数が限られてきます。
そのため、1度の授業で大人数に対しての授業が効率がよく、授業についていけない場合は多種多様な講座があるため自分の意思で変更可能なため集団授業でも成り立っています。
また、学習サポートに関しても大手の塾は手厚く、学習スケジュールの管理や勉強法など個別指導塾並みのサポートも受けることができます(諸経費が高い理由)。
そのため、マンツーマンで教えてほしい、周りに誰かいると勉強に集中できないという場合を除いては大手集団塾に通うことはメリットが多い。
逆に集団授業ということは学校の授業のようなものなので学校の授業が向いていないと思う学生は集団塾より個別指導の方がよい。
受験勉強はいつから始めるのがよいのか
大学受験の勉強をいつから始めようか迷う人は多いです。
当然ですが早ければ早いほど有利です。
受験を意識することにより勉強への向き合い方や生活リズムも変化し、気持ちの面でも大きく変わってきます。
そのため、受験を意識し始めた時から少しずつスタートするのが大事です。
受験を意識し始める時期としては高校2年生が一番多いです。
学校によっては「国公立理系」「私立文系」など大学受験を意識したクラス替えや授業内容も変わってくる時期なので意識し始める学生が多いです。
そのため高校2年生から受験勉強を始めている生徒が難関大学に合格する確率は高いです。
難関大学を目指すなら、遅くても高校2年生の9~12月には受験勉強を始めることをおすすめします。
また、中堅の大学を目指す学生も、高3の4月には勉強を始めたいところです。
高校受験では中学3年生の夏から受験勉強を始めた学生も多いと思いますがまず間に合いません。
大学受験に向けた勉強は難しく、量もたくさんあります。
特に国公立を目指す場合、主要5科目を一通り勉強する必要があります。
私立大学を志望校にするなら、理系なら英語・数学・理科、文系は英語・国語・社会のように、科目が絞られます。
ただ、それでも一つの科目を重点的に仕上げるには時間がかかり、時間に余裕を持って勉強を始めるべきなのは間違いありません。
学校の考査などは「一夜漬け」で乗り切ってきた学生もいると思います。
しかし大学の入学試験は、その場しのぎの勉強では通用しません。
逆に言えば、「勉強を早く始めないといけないことに気が付き、いち早く勉強をスタートした人が有利になる」といえます。
塾に通い始める時期としても高2の夏終わりくらいがよいでしょう。
もちろん、塾に通うということは今までの勉強内容を理解していないと授業内容が全く分からないということもありえます。
そのため高校2年生の夏休みにしっかり復習を行い、入塾するのが最適かと考えます。