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高校受験の社会で一問一答は役にたつ?一問一答のメリット・デメリットや効果的な勉強法を解説!

2024.05.08

一問一答は高校受験の社会で多用されてきた勉強方法であり、一度は取り組んだことがある受験生は多いのではないでしょうか。

しかし、一問一答に頼りすぎると内容理解がおろそかとなり、特典が頭打ちになるかもしれません。

本記事では一問一答のメリット・デメリットを踏まえた効率が良い活用方法を紹介します。

 

中学校の定期テストや小テストの勉強をする際にとても便利な方法の一つに一問一答を使った勉強方法があります。

たしかに、一問一答はとても使いやすく、短期的な得点アップのツールとして非常に使いやすい教材です。

 

しかし、上手に使用できないと点数が頭打ちになってしまう原因ともなります。

どうすれば、一問一答を効果的に使って学力を伸ばすことができるのでしょうか。

 

本記事では一問一答問題集のメリット・デメリットや社会科での使い方について解説します。

一問一答の上手な使い方を知りたい方や、高校受験の勉強での活かし方などについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

一問一答問題集のメリット・デメリット

 

一問一答問題集とは、1つの問題に1つの答えを出す形式の問題集です。

基本的に別解がなく、覚えるべき知識を端受化できるため非常に使いやすいという特徴があります。

ここでは、一問一答問題集のメリット・デメリットについて簡単にまとめます。

 

一問一答問題集のメリット

 

一問一答問題集のメリットは以下のとおりです。

 

・単純化しているため覚えやすい

・手軽に手っ取り早く覚えられる

・友だち同士でもクイズ形式で知識の確認ができる

 

一問一答の一番のメリットは、答えが一つになるように問題が単純化されていることです。

「1221年に起きた後鳥羽上皇と鎌倉幕府を何と言いますか?」という問題であれば、解答は「承久の乱」となります。

あるいは、日本国憲法で「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を何と言いますか?と問われた「生存権」と答えます。

1つの問題に対して、解答するべき答えが1つだけであるため、余計なことを考えず知識を暗記できます。

 

問題形式がシンプルであるため、登下校時や休憩時間などすきま時間で勉強することも可能です。

最近は一問一答のアプリも登場しているため、以前よりも手軽に一問一答で勉強しやすくなったといえます。

友だち同士で問題を出し合って勉強しあえるというのも、問題がシンプルな一問一答ならではのメリットといえるでしょう。

模範解答をそのままチェックすればよいだけであるため、中学生でも簡単に互いの回答を丸付けできるというメリットもあります。

 

一問一答問題集のデメリット

 

一問一答問題集は手軽で使いやすいですが、実は注意が必要なツールでもあります。

ここでは、一問一答問題集のデメリットについて取り上げます。

主なデメリットは以下のとおりです。

 

・知識の関連性や内容理解が不十分となり単純暗記になりがち

・正誤問題に対応できない

・歴史の流れをつかみにくくなる

 

最初に取り上げるデメリットは、知識の関連性や内容理解が不十分となりがちだという点です。

 

地理の地形の単元を学ぶ際、出てくる用語として「三角州」「V字谷」があります。

V字谷は川が地面を削る力最も強いときに発生する地形であるため、水のエネルギーが大きい川の上流部に発生します。

その反対に、三角州は水のエネルギーが最も小さく川の流れが小さく、土砂がたまりやすい河口付近に形成されます。

 

上記のように理解してしまえば、V字谷や三角州ができる場所は自ずとはっきりします。

しかし、一問一答でV字谷や三角州という単語だけ覚えてしまうと、両者の関係がわからなくなり、「川が作り出す地形」という同じカテゴリーの単語になってしまい、区別がつかなくなる恐れがあるのです。

 

一問一答の弱点の一つに正誤問題に弱い点があります。

一問一答でインフレを通貨の価値が下がることと暗記したとしても、インフレによるメリット・デメリットも理解していなければ、正誤問題に対応できません。

具体的に見てみましょう。

 

公民分野のインフレ・デフレの単元の問題で「インフレが起こったことで通貨の価値が下がり、物価が下落した」という文章を見ても、「インフレで通貨の価値が下がったという部分に目が行ってしまい、後半の物価が下落したという部分が誤っていることに気が付かず誤答してしまう可能背があるのです。

 

インフレは通貨の価値が下がるだけではなく、それとセットとして物の価値が上昇することを理解していなければなりません。かつて100円で買えた缶コーヒーが、130~150円

出さなければ購入できない状態になっていれば、お金の価値が下がって物価が上昇したことになります。

 

100円の価値が以前より下がり、缶コーヒーの価値が上がったためこのような現象が起きたといえるため、まぎれもなくインフレによる影響だといえます。

 

これらの説明で見えてきたとおり、インフレ、デフレという単語や前後の文章を単純暗記しただけでは、正誤問題に太刀打ちできません。

 

高校受験の社会科での効率的な一問一答の使い方

 

手軽で便利な一問一答ですが、使い方次第で帰って勉強効率が悪くなる可能性があるとわかりました。

では、どのように利用すると社会科の高校入試の勉強の効率を上げられるのでしょうか。

ここでは効率的な3つの利用方法について解説します。

 

歴史・地理・公民の基礎用語を覚える

 

最も効果を発揮する一問一答の使い方は、歴史・地理・公民の基礎用語を覚えるための活用です。

歴史であれば、人名や事件名、制度名などを知っておかなければ教科書本文の意味が解らなくなります。

 

地理や公民であっても、教科書に登場する言葉の意味が解らなければ暗記どころか、教科書内容の理解すらおぼつかなくなるでしょう。

基礎用語を反復練習で暗記するというように目的が明確であれば、一問一答は最もよいパフォーマンスを発揮する勉強方法だといえます。

 

すきま時間に知識を確認する

 

ほんの少しの空き時間などを有効活用する際にも一問一答はとてもメリットがあります。

以前は本(書籍)の形の問題集しかありませんでしたが、いまではスマホアプリとしていつでも利用できる一問一答もあるため、ほんの少しの空き時間でも一問一答を使った勉強が可能です。

 

自宅にいるときでも、朝のほんの少しの時間を使った一問一答の勉強や、食事や入浴などの間のちょっとした空き時間にスマホの一門五棟を使って勉強することもできるでしょう。

時間効率を最大限高めるツールの一つとして一問一答を活用することで、効率よく知識を覚えたり確認したりできるでしょう。

 

試験直前の最終チェックに利用する

 

高校入試や学校の定期テスト、朝の小テストの前に自分の知識を確認するためのツールとしても一問一答は利用できます。

テスト直前に複雑な内容を復習したり、参考書で記述問題対策をしたりといったことはかなり困難です。

緊張していることもあり、なかなか集中して勉強に取り組める精神状態ではないからです。

 

しかし、一問一答はシンプルなものであるため、あまり負担感なく取り組めるため最終確認に向いています。

あえて、自分ができる問題を集中的に解いて自信をつけるといった使い方もできるでしょう。

 

一問一答の弱点をフォローする使い方

 

一問一答には単純暗記になりがちな点や正誤問題に対応するのが難しい点など弱点があることがわかりました。

しかし、活用方法次第では弱点をフォローすることが可能です。

ここでは一問一答の弱点をフォローする勉強方法を4つ紹介します。

 

一問一答で出てきた語句について自分で調べる

 

1つ目の勉強方法は一問一答に出てきた語句について自分で調べることです。

 

「645年に起きた蘇我氏を打倒する政変を何と言いますか?」という問いに「大化の改新」と答えるだけではなく、蘇我氏がどのような一族なのか、中大兄皇子や中臣鎌足が蘇我氏を滅ぼしたのはなぜなのかといった事件の背景まで自分で調べることで、単語の意味を理解できるようになります。

 

語句の意味が理解できれば、教科書の内容がわかりやすくなるだけではなく、受験問題でしばしば出題される正誤問題にも対応できるようになるでしょう。

 

一問一答で答えた解答に関する別な問題を自分で作る

 

2つ目の勉強方法は、一問一答で答えた解答をつかって別な問題を自作することです。

 

「日本国憲法の三大原則は何ですか?」という問題の答えは「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義」ですが、ぞれぞれの意味を問う問題を自作することで、自分の知識を確認できます。

たとえば、国民主権について説明する問題を自分で作り、模範解答も考えてみると用語の意味をより深く理解できるようになるでしょう。

 

一問一答で覚えた出来事や人名を時代順に並べる

 

一問一答を多用するのが歴史分野ですが、単純暗記になりやすい分野でもあります。

単純暗記から脱するには、人物や出来事の順番を把握して歴史の流れを理解するのが効果的です。

 

覚えるべき人名として足利義政、足利義満、足利尊氏の3人がいるならば、3人の順番を整理しなければなりません。

足利義政は8代将軍、義満は3代目で尊氏は初代であるため、順番は尊氏→義満→義政の順になります。

 

順番がわかったら、それぞれの人名と出来事を結び付けます。

足利尊氏であれば室町幕府の初代将軍となったこと、足利義満であれば、勘合貿易を行ったことや金閣を建て北山文化を作り上げたこと、足利義政であれば応仁の乱や銀閣、東山文化と強く結びついていることなどを追加で理解するとよいでしょう。

 

この方法は人名以外でも応用できます。

入試でよく出てくる問題の一つに、「〇〇の乱」の区別があります。

大塩平八郎の乱、平将門の乱、承久の乱など乱がたくさん登場すると、順番を忘れてしまうかもしれません。

そんなときは、時代と結びつけることで乱の順番を把握しやすくなります。

 

平将門の乱は平安時代の中頃、承久の乱は鎌倉時代、大塩平八郎の乱は江戸時代の後半に発生しています。

したがって、乱の順番は平将門の乱→承久の乱→大塩平八郎の乱となります。

時代と乱を結び付ける暗記方法は高校入試の社会で必須ですが、一問一答で暗記した知識を整理する際にも応用できます。

 

一問一答で答えた用語を中心にワードツリーをつくる

 

ワードツリーとは用語を暗記する方法の一つで、1つの用語から連想できる用語を次々と繋げることで知識を整理する方法です。

 

実際に、公民分野の「衆議院」を中心としたワードツリーを作ってみましょう。

 

「衆議院」のまわりには「国会」や「参議院」、「衆議院の優越」「選挙権」「被選挙権」といった用語がリンクします。

 

「選挙権」に「20歳以上の男女」がつながり、「被選挙権」に「25歳以上の男女」をリンクさせると衆議院の選挙について整理することができます。

同様に、衆議院とリンクする参議院で同じようなリンクをつなげると、参議院の選挙について整理できるでしょう。

 

さらに「衆議院」の「選挙権」から「小選挙区比例代表並立制」にリンクさせることで、衆議院の選挙制度も把握できます。

 

「」で囲んだ用語は一問一答で覚えられるものばかりですが、それぞれの関連をはっきりさせることで用語の全体像をつかむことができるでしょう。

 

地理分野の場合、地図と用語を結び付けることで知識を整理できます。

 

北アメリカ州の白地図に、「ロッキー山脈」や「ミシシッピ川」といった自然地形を書き込み、アメリカ南部に「ヒスパニック」や「サンベルト」、ミシシッピ川流域の「プレーリー」に小麦などと書き込むことで、自分の知識を地図上に書き写して知識を整理できます。

 

歴史分野の場合、歴史の流れとセットで覚えた人名や出来事をリンクさせることで知識を整理できます。

他の分野と違う点は、単なるワードツリーよりも時代名や順番を意識する必要があることです。

 

最初に時代名を覚え、次に時代の順番を整理し、最後に各時代の人物や出来事の順番を並べます。

そのあとで、それぞれの人物や出来事の順番をリンクさせてワードツリーを完成させるとよいでしょう。

 

ここでは一問一答の用語暗記とワードツリーの関係を中心に解説しましたが、どの分野であっても知識相互の関連を明確にすることは共通しているといってよいでしょう。

 

まとめ

 

今回は高校受験の社会科で一問一答をどのように生かすかという視点で解説してきました。

一問一答は用語の暗記や低負担で効率よく知識を確認できるというメリットがある半面、単純暗記になりがちというデメリットがある勉強方法です。

 

社会科は他の科目と比べると暗記すべき知識が多いため、せっかく一問一答で用語を覚えても覚える知識が多すぎて整理しきれなくなる恐れがあります。

一問一答は勉強のスタートラインと考え、他の知識とリンクさせるなど工夫して勉強に取り入れる必要があるでしょう。

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